昨日今日と幹事長クラスの人達がテレビで討論しまくってますが、別に自民党びいきじゃないですがやっぱり細田さんの説得力は圧倒的な気がしました。あのテレビでの奮闘ぶりを見るたびに、小栗上野介のようにならないことを祈るばかり。


それにしても、各番組ごとに日本の現状についてわかりやすく特集してくれてますが、その中でも特に国家財政に関してはほんとヒドい有様ですね。収入の半分以上が借金てコレすげーな。


そんなのを見ながら「クロノトリガー」と「日米交渉」のことを思いだしました。


クロノトリガーは1995年発売のテレビゲーム。ドラゴンボールの鳥山明、ドラゴンクエストの堀井雄二 、ファイナルファンタジーの坂口博信の3人がタッグを組んだドリームプロジェクトによって制作され、その名に恥じぬ超名作と呼ばれ大ヒットを記録したゲームです。


このゲームのストーリー。ひょんなことから「時間」を行き来することになった主人公・クロノ達はなんと未来の世界が地中から現れた謎の巨大生物・ラヴォスによってめちゃくちゃにされたことを知ります。そんな偶然「滅びの未来」を知ってしまった少年達が、星を救うため、歴史変革を目指す物語、それがクロノトリガーです。



■クロノトリガー ラヴォス戦(BGM:世界変革の時)
http://www.youtube.com/watch?v=Mkrt-x51yP4



当時持っていた攻略本の中で最後のラヴォス戦の見出しが「今こそ、世界変革の時!」って書いてあったのがとてもカッコよくて今でもよく記憶に残っています。

もう1つ。高校生の時、予備校の授業でうけてとても印象に残っている話が「日米開戦」に至るいきさつです。


昭和初期、悪化を続ける日米関係とアメリカの禁輸によって備蓄がどんどんなくなっていく石油などの天然資源に対する対応を迫られた東条内閣はついに開戦を決意。しかしその報告を受けた昭和天皇は「戦争は避けられないか?」とたいそう立腹。そこに居合わせた軍令部総長・永野修身が天皇陛下を説得するために言ったこのたとえ話がとても印象に残っているんです。


「このまま時期を失えば我が国は数年後に自滅します。


 医師の手術に例えるならば、まだ七・八分の見込みがあるうちに

 最後の決心をしなければなりません。


 相当の心配はあってもこの大病を治す大決心をもって

 国難の排除を決意するしかなく


 思い切る時は思い切らねばなりません」



先のクロノ達もそうですが、自分たちが直面した「滅びの未来」にどう対応するのか。人なら一度は考えることでしょう。


そして、クロノ達も大日本帝国も「戦う」ことを選んだ。


ゲームのクロノトリガーはさておき、大日本帝国がその後どうなったのかは皆さんご存じの通り。海外におけるすべての植民地を失い、なによりも多くの国民の生命財産を犠牲にし、国土は焼け野原になりました。


しかし、その徹底的な「破壊」がその後の経済的繁栄のきっかけになったのも事実。あのときの東条内閣の決断をどう評価するか。それは各々の歴史観が決めることでしょう。



ただ結果からみて「すべてを失うことになって、バカなマネを・・・」と言うことはたやすいです。ですがあの時代、確かにとんでもない「危機」が迫っていたのです。そこでオロオロしながら座して死を待つだけの指導者に私はついていきたくはないです。



あっているか、まちがっているか、そんなことは後になってみなければわからない。大切なのは「変える勇気」を持ち得るか。江戸幕府が滅んだのは確実にこの「変える勇気」を持たなかったから。



「変えて滅びるか、変えずに滅びるか」



私はなんでも「変えようとする」人を応援しますし、私自身、いつもそうありたいと思っています。


※ちなみに「変わる勇気」というポスターがあちこちに貼ってありますが別に民主党びいきではないです。恐い顔で「まずは景気だ」って叫んでるのよりはいいキャッチフレーズだと思いますが・・・