前々から今もなお存命中の人の中で私が「この人はスゴイ」と思う人2人が、ひろゆき(西村博之)と小泉元首相だというのはあちこちで言っているのですが、この年末年始に2人に関するニュースが出てました。


んで、それを見て「やっぱり、この人たちは変わらないなぁ」と。



ひろゆき 自身のブログで「2ちゃんねる」譲渡発表




「2ちゃんねる」と言えば日本のインターネット史を語る上でまさに欠かせない存在。



それまでのたとえば企業が運営するサイトなどでは不穏当な発言や差別的な発言は削除されたりそういうことを繰り返すユーザーは追放されたりするいい意味でも悪い意味でも「日本的」な運営をされていたのですが、これに対して当時ハタチそこそこの青年だったひろゆきが開設した掲示板群「2ちゃんねる」は『言論の自由』を守るということを標榜し、基本原則として



・(違法行為でなければ)書き込みは削除しない



・発信者情報は(令状をもった警察や裁判所に対して以外は)公開しない



・何より発信者情報を記録していない



という相当エキセントリックな運営をしていました。それゆえに誹謗中傷、デマ、詐欺、なんでも好き勝手なことが書き込まれインターネット黎明期の「ネット=怖い」の印象はほとんどすべて「2ちゃんねる」のイメージからきていると言ってもいいぐらいのカオスなサイトに。


しかし同時にマスメディアがこれまでに明らかにしてこなかったような日本の暗部やタブーを気にせずありのままの意見を書き込みできる場でもあったため、マスメディアによる世論誘導がきかなくなってきた「自由なインターネット」の代名詞でもあったりします。



ただそんな無茶な運営を続けていたため、名誉を傷つけられた個人や企業による西村博之氏に対する訴訟は相当な数にのぼり、しかも本人がめんどくさがってロクに弁護もしないし最近では出廷すらしないので抱える負債額も億円単位に上るといいます。


ただ、年収が1億を超えるというひろゆきは巧妙に資産を海外などに移転しているため「裁判所には払えと言われたけど、別に払わなかったら殺されるわけじゃないし」と開き直って無視を決め込んでいる、あらゆる意味でスゴイ人物です。



最近では一部上場のドワンゴが運営する「ニコニコ動画」のスポークスマン的な役割を担ったり、音楽配信サイトを買収したりするなど「2ちゃんねる」の管理人として以外の活動も目立ってきたひろゆき。そろそろ2ちゃんねるが足かせになってきたみたい。


今回、2ちゃんねるをシンガポール法人(パケットモンスター インク とか人を食ったような名前。たぶんペーパーカンパニー)に譲渡したそうです。



もともと「2ちゃんねる」のサーバーはアメリカにあり、今回さらに運営主体までシンガポールへ移転。たぶん訴訟対策なんだろうなぁと。でも2ちゃんねるの広告管理をしている合資会社「東京アクセス」だったか有限会社「未来検索ブラジルだったかはひろゆきの手元に残るから・・・




まぁさすがはひろゆきというか、妙手を考えるなぁと。