このブログを書き始めてから、
たくさんのことを振り返ってきました。
生活保護の現場。
児童相談所の現場。
そして、
そこで出会った多くの人たちのこと。
仕事を通して感じていたことを、
少しずつ言葉にしてきました。
振り返ってみると、
私が出会った人たちの多くは、
怠けていたわけでも、
努力していなかったわけでもありませんでした。
むしろ逆でした。
一人で抱えていました。
一人で頑張っていました。
誰にも迷惑をかけないように。
家族を守ろうとして。
何とかしようとして。
そうやって長い時間を過ごしてきた人たちでした。
だからこそ、
私は現場で何度も感じていました。
人が動けなくなるのは、
意志が弱いからではない。
問題が多すぎるからでもない。
今どこにいるのか分からなくなっているからではないだろうか。
そんなことを思うことがありました。
山道を歩いていて、
現在地が分からなくなったら不安になります。
どちらへ進めばいいのか分からない。
遠回りしているのかも分からない。
地図を見ても、
自分がどこにいるか分からなければ進めません。
人生も少し似ているように思います。
お金のこと。
子どものこと。
仕事のこと。
家族のこと。
健康のこと。
将来への不安。
いろいろな問題が重なると、
何から手をつければいいのか分からなくなります。
そして気づけば、
答えばかり探してしまいます。
どうすれば解決できるのか。
何を選べばいいのか。
どこへ相談すればいいのか。
もちろんそれも大切です。
でも、
その前に必要なことがあるのかもしれません。
それは、
今の自分がどこにいるのかを知ることです。
何が苦しいのか。
何に困っているのか。
自分でできることは何か。
一人では難しいことは何か。
誰かと一緒に考えた方がいいことは何か。
そうしたことを少し整理してみる。
すると、
答えが見つからなくても、
次の一歩が見えてくることがあります。
私はこれまで、
支援につながる人たちをたくさん見てきました。
その人たちに共通していたのは、
最初から答えを持っていたことではありません。
今の自分の状況を見つめることができたことでした。
それが、
次の一歩につながっていったのだと思います。
もし今、
何から始めればいいか分からない。
頭の中が整理できない。
相談したいけれど言葉にならない。
そんな状況にいるなら。
まずは答えを探すことよりも、
現在地を確認することから始めてもいいのかもしれません。
そのための小さな整理シートを、
現在作っています。
特別な知識は必要ありません。
今の状況を書き出しながら、
自分の現在地を確認するためのものです。
完成したら、
このブログでもご案内したいと思います。
人生を立て直す時に必要なのは、
完璧な答えではなく、
今の自分がどこにいるのかを知ること。
私はそんなふうに思っています。
