慧可断臂(えかだんぴ)
出典:続高僧伝 一六
禅宗の高僧慧可は
嵩山の少林寺にいた達磨に教えを請うたが 達磨は面壁するばかりであった
慧可はある大雪の夜 雪の中に立って自分の左臂ひじを切り落として
求道の決意のほどを示し それによって教えを授けられたという故事による成語です
非常に強い決意のほどを示すこと
また 切なる求道の思いを示すことを意味する言葉です
「慧可」は中国南北朝時代後期の高僧で 禅宗の第二祖
「断臂」は臂(腕)を切り落とすこと
この語は後世 画題としても有名になりました
雪舟が描いた「慧可断臂図」(京都国立博物館蔵)が有名で
国宝にも指定されていますね