新宿署違法捜査憤死事件 新宿警察署の考えられない不祥事 | 正義感とは?のブログ

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冤罪事件の諸悪の根源 新宿警察署ホームページ
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/4/shinjuku/index.htm

明日はあなたが・・前途有望な青年に突然降りかかった悲劇。
 
 2009年12月10日午後11時過ぎ。新しい職場の歓迎会の帰宅途中、原田信助さ
ん(当時25歳)は、乗り換えのため新宿駅の15番線と16番線(山手線池袋方
面と中央・総武線三鷹方面)のホームに向かおうと西口の北通路代々木側階段を
上がっていました。その時、直前にすれ違った女子大生が「今、誰かにお腹を触
られた」と言い出し、それを聞いた友人の男子大学生2名にいきなり背後から階
段を突き落とされ、馬乗りで暴行を受けました。


 あまりに突然の暴力。通報により駆けつけた警官に被害を訴えようと、新宿西
口交番への任意同行に同意した信助さん。しかし、移動先の交番では彼の説明は
聞き流され、「早く家に帰りたい、せめて知人に電話をかけたい」との申し出も
却下され、外部との連絡を一切遮断されたまま1時間半の一方的な事情聴取が行
われました。その後、警察官より「本署に行けば電話を貸す、あなたの言い分も
聞く」と半ば強引に説得され、新宿警察署へ移送されましたが、結局約束は反故
にされ、そこで警官から自分に痴漢の嫌疑がかかっている事を告げられました。
 一貫して暴行被害を訴える信助さん。数時間に及ぶ取り調べの後、別室で行わ
れていた女子大生の事情聴取から、彼女の証言と信助さんの服装が違う事が判
明。
痴漢行為に関しては嫌疑不十分、女子大生は被害届も出さずに帰宅。
肝心の
彼が受けた暴行被害に関しては、「被害届を出して裁判で相手側と争うしかな
い」と言われ、後日呼び出しがあれば出頭する旨の確約書を書かされ、帰宅を許
されました。

 心身ともに疲れ果てた信助さん、廊下の長椅子で1時間程の仮眠をとり新宿署
を後にしましたが・・失意のまま早朝の都内を彷徨った末、母校の最寄駅である
東西線早稲田駅のホームから転落、帰らぬ人となってしましました。

 突然の息子の死。しかも、警察から事故当日の早朝まで新宿署に居た事を知らされ、
訳もわからず呆然とするだけの遺族・・。
そんな時、息子の声が聞きたいと偶然スイッチを入れた遺品のICレコーダに、
新宿駅西口交番での警察官とのやり取りから、
早稲田のホームで身を投げるまでの一部始終が録音されている事が判明。

そして、その遺された録音内容から、
息子、信助さんが暴行の被害者にもかかわらず痴漢の嫌疑をかかけられ、
外部との連絡を断たれたまま長時間に渡る取り調べを受けていた事実を知ります。

 遺族は何度も新宿警察署に出向き、自殺の原因となった暴行事件の捜査、
不当な取り調べに対する説明を求めましたが、それに対する誠実な回答は無く、
警察はただICレコーダーの提出を求めるのみ。

そして、警察への不信から遺族がレコーダーの提出を拒否すると、
警察は信助さん死亡から49日後の2010年1月29日、
事件当日の取り調べで痴漢の嫌疑は晴れているにもかかわらず、
その後の駅の監視カメラの解析により「被害を訴えた女子大生とすれ違う前、
改札付近で別女性とすれ違った際、女性が振り返り、そのタイミングでカバンを持ち替えている。
従って、痴漢の可能性があった」。言いがかりとしか思えない理由を持ち出し、
東京都の迷惑防止条例違反の被疑者として東京地検に書類送検、

地検は被疑者死亡の不起訴処分とし、結果、信助さんは亡くなられたまま、
痴漢容疑者の汚名を着せられる事になってしまったのです。

「原田信助さんの国賠を支援する会」
H.P. :http://haradakokubai.jimdo.com/
メール:harada-kokubai@excite.co.jp


※2011年4月26日、遺族は「息子は違法な取り調べによって精神的苦痛を受けた」として、
東京都(警視庁)を相手取り、計1,000万円の国家賠償請求訴訟を提訴しました。
東京都側は全面的に争う姿勢を見せています。