沙羅双樹の花の色 | 一輪挿しのBLUES

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風流ならざるところ、また風流なり。

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断ずるという事は時に意を決する覚悟というものが必要な場面もあるものでございます。私どもが生を受けました人の世とは欲望渦巻く難儀な世界でございます。欲があるが故に成長できるもので決して悪いものではないように思えるのでございます。

宗教・哲学などをかじり出しますと慾深きは悪しき事のように思え、努めて無欲であれと言われているような錯覚に陥る危険が如実に散りばめられているものと感じております。

人は欲を無くそうと心を押さえつけることで極度の虚無主義となってしまうそうで、また反対に本能のまま欲に溺れることで限りなき快楽主義となってゆくものと何かの書物で読んだ記憶がございます。そのような人間の本質を知り尽くしたがゆえに龍樹尊者などの原始仏教の時代より中論という仏教哲学が説かれてきたものと感じております。

苦渋の決断を下さなくてはならないことが現実に芽を出しはじめてきた中で己が心中に偏りのない後悔のない判断を見据えて行きたいと想う秋の夜長のひとときでございます。





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