こんばんは。みどり塾です。
国語講師として気になった記事が。
「強敵のライバル」令和No.1キャバ嬢の日本語にツッコミ 本人嘆き「赤ペン先生してくれます?」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
「常に去年の自分が強敵のライバルで
毎年誕生日が近づくたびに本当に正直辛かった」
「しんどくてもそれを乗り越えたときの
達成感の景色を知っているから」
「少しでもさぼって後悔する時の
悔しさを知っているから」
と思いを綴った元キャバ嬢のひめかさん。
...う~ん、別によくない?
文字にするから指摘されるけども
スピーチだとすれば気にならない。
「強敵のライバル」
→「強敵」と「ライバル」は同義語、
どちらか一つでいい。
「達成感の景色」
→「達成感」は気持ちであり
「景色」には表せない。
「達成したときの景色」が正しい。
ただ、前の「乗り越えたときの」が
「達成」の意味も含んでいるので
むしろ「達成感」が不要かも。
「後悔する時の悔しさ」
→「後悔」が「後で悔やむ」ことなので
一つ目と同様。あるいは
「後悔する時の、その悔しさ」とすれば
強調表現として成り立つかも。
...ただ、重ねて言うけど
この方は別に文筆業でもなければ
弁舌を生業としているワケでもない。
まして上記3つの間違いにしても
普通は特に気にならないレベルだ。
これはまさに「重箱の隅をつつく」
ってヤツで、イチャモンに近いだろう。
「ひめかちゃんの赤ペン先生したい」
というコメント主にしても
まぁ他意はないんだろうけども
...無粋ではあるなぁと。
言葉遣いは要不要でありTPO。
場にそぐわないのはダメだが
過剰に正しさを求めるのも
...ダメだと思う。