Forget-me-not...。 | 伊勢崎あずまの塾 精鋭みどり塾

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「ながれのきしのひともとは、
 みそらのいろのみづあさぎ、
 なみ、ことごとく、くちづけし
 はた、ことごとく、わすれゆく」

上田敏『海潮音』より「わすれなぐさ」ですね。
ドイツの詩人ヴィルヘルム・アレントの訳詩ですが
学生の頃、いたく感じ入った思い出がありました。
忘れな草、英語では「forget-me-not」。
古英語で「私を忘れないで」の意味。
つまり「don't forget me」のことですね。

中世ドイツの言い伝えにある悲恋話がその由来。
ある騎士がドナウ川の岸辺に咲く花を
恋人のために摘もうとして転落してしまう。
最後の力を振り絞って「私を忘れないで」と叫び
花を恋人に投げ、流れの中に姿を消した騎士。
恋人は騎士を生涯忘れないためにこの花を髪に飾りつけたという。

...プラーテンの詩にもよまれた悲しい伝説。
中世ヨーロッパでは忘れな草を髪に飾ると
恋人が自分のことを忘れないと思われていて
この花を身につける人がたくさんいたそうです。

...ある程度の年齢の日本人なら
「尾崎豊の曲名」として有名ですね。