ハードちょべりば 等々力で驚き
ワンデイ、晴れた昼。
御日様テレテレ。とても気分が良く、友人とランチな昼食へゴー。
以前から「あの店の味ヤバイヨヤバイヨヤバスギテヤバイヨ」噂に聞いていた欧風レストラン。
入店。
長髪の店員に案内され着席。
「この麺食を大盛りでくれたまえ」
告げたその時
等々力で驚き
「・・・・・・ですけど、いっすかぁ」
ボソボソと話す店員。それは、生まれつき声が小さいというものではなく、何をどう割り引いて見てもやる気がないという態度そのもの。いまいち声が聞き取り辛かった自分は聞き返す。
「えっ、なんとおっしゃたの?もう一度言っていただける?」
すると長髪、或いはロンゲ。もうかったるくてしかたないといった表情で言う。
「大盛りは100yen増しですけど、いいっすかぁ!」
ヤケクソに近い声調であった。
等々力で驚き
なんたることか、こちらは丁寧にオーダー、質問しているだけなのにも関わらず、このチョガンブロン男は店内が混雑しているという理由で、一人、自分勝手にイライラしているのだ。大人になれぬ自分、咄嗟に顔に不機嫌さ。店員の去り際、発言。
「こいつ態度悪いな。なんやねん」
言った瞬間に焦り。しまった。こんな声が聞こえてしまっては、せっかくの麺食を不味く拵えられる可能性があるではないか。
最悪、自分は良いとしても、共に楽しく昼飯を楽しもうとしてくれている友人にまでいらぬ迷惑がかかってしまう。
どうしたものか、もう一度、店員を呼び
「あっ、さっきのあれ、君に言ったんじゃないんだよ。こいつ、そう、ボクの連れのこいつ、トシヤっていうんですけどね、こいつに言ったんだよね。だから、麺食を不味く拵えたり、毒物などを混入したりするのはやめちくり。ほら、トシヤも一緒に謝りなさい、店員さんごめんなさいって謝りなさい」
とでも言ってみるか。
駄目だ、真向いにいる友人に言ったにしては、自分の声は大きすぎた。見苦しい言い訳や小細工は、彼の神経を逆撫でするだけではないだろうか。
そう思った自分は、友人との会話も上の空で、ただただ「どうか不味い麺食が出てきませんように。ロンゲが心の広い人でありますように。寛容に振る舞ってくれますように」と祈りながら厨房をチラリ。
等々力で安らぎ
調理を担当しているのは中肉中背の中年男性、短髪。
よかった。取り越し苦労かハハ。おいこらロンゲ、おどれ態度が悪いんじゃい。客商売をなんと心得取るのか。喝。
そして、運ばれてきた麺食を、友人と共に「美味しいねこれ美味しいね」言いながら貪っていたのだが、自分がオーダーしたものは、なんというかガーリックがよく効いていて、食べれば食べるほど不思議、喉が渇いて仕方なく、ロンゲに懇願。
「このまま、これを食べ続けていると、ボクは渇きによって卒倒してしまいそうなのです。どうか、水分の施しを」
未だ憮然とした態度のロンゲ。また小さな声で「はい」と言ってウォーターを持ってくる。まず、友人のグラスに水が注がれ、グラスをコトリ。続いて自分のグラスの番で、待ってましたその水を早く入れ…
等々力で驚き
グラスは、ドンッという激しい音と共にテーブルに置かれたのである。えっ、ボクのグラスだけドンッ?なんで?ねえなんで?ボクのグラス…シクシク。ボクの頭が桃色だから?ボクが二日酔いで妙な雰囲気だったから?
釈然としないまま、美味しい麺食を食べ終わり退店。
あのロンゲ野郎、今度町で会ったらただじゃおかねえ、と復讐の誓いをたてたものの40分くらいで忘れた。
等々力で驚き