NYダウ 39,512 +125.08 ( +0.32% )
  S&P500 5,222 +8.60 ( +0.16% )
  NASDAQ 16,340 -5.40 ( -0.03% )

 

Microsoft (10株) +2.42㌦ +0.59 %  +24.2㌦  ( +1,471㌦ )
Samsara (140株) +0.09 +0.23 %  +12.6 ( +1,681  )
Adobe (10株) -0.36 -0.07 %  -3.6 ( -128 )
Lennar (30株) +2.04 +1.27 %  +61.2 ( +99  )

 

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'24. 5. 10 収支 +94.4㌦ ( +3,123㌦ )
'24. 5月間収支 +1,475.4㌦ 6勝 2敗 勝率 75 %
2024 年間収支 +7.1㌦ 47勝 43敗 勝率 52.2 %

 

 10日のNY株式市場は小幅に高安まちまち。インフレ圧力の根強さと景気減速を示唆する経済指標を受け、スタグフレーション懸念も台頭し、上値の重い展開。景気減速感が利下げへの期待を後押しする一方、この日も金融当局者からは高金利の長期化を示唆する発言が相次いだ。

 ダウは8日続伸。8日続伸は昨年12月以来。

 

 週間ベースではダウが2.16%高と4週続伸。S&P500は1.85%高、ナスダック総合も1.14%高と、ともに3週続伸で終えた。

 

 

 個別銘柄ではエヌビディアが1.27%上昇。半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)

の4月売上高が約60%増加したと発表したことが好感された。

 米バイオ医薬品会社ノババックスは98.66%急騰。製薬大手仏サノフィと最大12億ドルのライセンス契約を締結したことを受けた。

 音声AIプラットフォームサービスを提供するサウンドハウンドAIは7.16%高。1-3月(第1四半期)の売上高が予想を上回った。

 

 第1四半期の決算発表シーズンが終盤に近づいており、LSEGによると決算を発表したS&P500構成銘柄459社のうち77.3%がアナリスト予想を上回る業績を報告。過去四半期の平均は78.5%、長期平均は66.7%となっている。

 

 

 5月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は67.4と前月の77.2から低下。市場予想の76.0も大きく下回り、米消費者のセンチメントは6ヵ月ぶりの低水準に落ち込み、耐久財の購入意欲を示す指数は1年ぶりの低水準に下がった。

 1年先のインフレ期待は3.5%と前月3.2%から上昇し6ヵ月ぶり高水準。5-10年先のインフレ期待も3.1%と前月3.0%から上昇した。

 センチメント悪化は年齢、所得、学歴を問わず幅広く見られ、高金利を巡る懸念の高まりも反映している。労働市場は過去1年にわたって経済成長を牽引してきたが、今回の調査で示された厳しい見方は減速のさらなる証拠となった。

 ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は「過去数年間、堅調な個人消費を支えてきたのは主に家計所得の力強さだったため、労働市場の見通し軟化は懸念材料だ。こうした状況が続けば、消費者の支出意欲は減退するかもしれない」と発表文で指摘した。

 シュー氏は「さらに悪いことに、今月は金利見通しが大幅に悪化。消費者はこの痛みが続くと予想している」とし、「今後1年間に金利が低下すると予想する消費者の割合はわずか4分の1に減った。4月には32%だった」としている。

 5月の現況指数は68.8、期待指数は66.5にそれぞれ下がり、どちらも6ヵ月ぶり低水準。現在の家計状況に関する見方と短期および長期の景況感も悪化した。

 

 

 ボウマンFRB理事は10日、今年に入りインフレの根強さを示す指標が続いている点を指摘し、年内に利下げを開始することが適切になるとは思わないとの考えを示した。

 四半期ごとに公表する当局者の経済見通しに言及し、今年について「現時点で利下げは予想しなかった」と述べた。その上で、金利を長期間据え置くのが自身の基本シナリオだと続けた。

 また、期待外れのインフレ指標が3ー4ヵ月続いたとして、インフレ率が2%の目標に回帰しつつあると自身が確信するまでには長期間を要するだろうと指摘した。

 

 ダラス連銀のローガン総裁は10日、インフレ率を目標の2%に戻すのに政策金利が十分に制限的かどうか確かではなく、今年に入って数ヵ月のインフレ指標が期待外れの内容となったことを踏まえると、利下げを検討するのはまだ早いと述べた。

 

 FRB当局者からは今週、高金利長期化を示唆する発言が相次いだ。ボストン連銀のコリンズ総裁は8日、需要を抑制し物価上昇圧力を低減するには、おそらく従来の想定以上に長く金利を高水準に維持する必要があるとの考えを示唆。

 ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は7日、インフレが当局目標への道筋を進んでいるとの確信が得られるまで、金利を現行水準に「長期間」維持する方針だと語った。

 

 

 国債利回りは上昇。FRBの金融政策の行方を見極めようと、来週発表される消費者物価指数(CPI)などのインフレ指標が注目されている。スワップ市場は今年11月までの1回の利下げと、来年1月までの追加利下げを完全に織り込んでいる。

 2年債利回りは5.0bp上昇の4.870%、10年債利回りは4.3bp上昇の4.500%。

 

 バンク・オブ・アメリカ(BofA)の顧客調査によると、パウエルFRB議長が追加利上げの可能性は低いとの考えを示したことを受けて、米長期債への投資意欲が大きく高まっている。
 デュレーション長期化に対する投資家の意欲を測る指標はここ1年で最も高く、BofAが2011年に調査を開始して以来の最高水準に近づいている。調査はFOMC会合後の5月3ー8日にかけて実施された。

 

 原油先物相場は3日ぶり反落。WTIは1.00ドル(1.26%)安の78.26ドル。週間では0.15ドル(0.19%)高をわずかに2週ぶり反発。

 需給ファンダメンタルズの見通しが不透明な中、上昇の勢いが失われた。市場はなお、原油の在庫減と燃料需要停滞のシグナルという強弱まちまちな政府統計を消化しようとしている。

 OPECプラスは、6月上旬の会合で今年下期の生産量を決定する見通し。OPECプラスの決定は、原油相場を動かす次の大きな材料となる可能性がある。

 

5月10日 セクター別騰落率

 

週間 セクター別騰落率