NYダウ 37,986 +211.02 ( +0.56% )
  S&P500 4,967 -43.89 ( -0.88% )
  NASDAQ 15,282 -319.49 ( -2.05% )

 

Microsoft (10株) -5.15㌦ -1.27 %  -51.5㌦  ( +1,315㌦ )
Samsara (140株) -0.86 -2.77 %  -120.4 ( +324  )
Adobe (10株) -8.16 -1.72 %  -81.6 ( -301  )
Lennar (30株) -2.30 -1.51 %  -69 ( -283  )

 

新規・清算取引なし

 

 

'24. 4. 19 収支 -322.5㌦ ( +1,056㌦ )
'24. 4月間収支 -2,555.1㌦ 4勝 11敗 勝率 26.6 %
2024 年間収支 -2,060.6㌦ 37勝 38敗 勝率 49.3 %

 

 19日のNY株式市場はまちまち。来週からの決算発表への警戒感から、大型ハイテク株が売られた。決算を受けて売られたネットフィリックスなども重しとなり、ナスダック総合とS&P500が下落。一方、ディフェンシブ株の一角に買いが入ったことや、決算を受けて大幅上昇となったアメリカン・エキスプレスに支えられ、ダウはプラス圏を維持した。

 S&P500種は6日続落となり、2022年10月以来の長期下落局面となった。

 

 米東部時間18日夜にはイスラエルがイランに対し報復攻撃したと伝わった。その後、イラン側の被害は少なく、双方による報復攻撃は限定的にとどまりそうだとの見方が広がり、投資家の過度なリスク回避の動きはいったん落ち着いた。

 イランの国営メディアは19日、イスラエルによる攻撃を確認した上で、無人機を使ったイスラエルの「破壊工作」は失敗したと主張。イスファハンにある核施設は完全に無事だと伝えた。

 

 週間ベースでは、ダウが0.01%高とわずかながら3週ぶりにプラス圏で終了した一方、S&P500が3.05%安と3週続落。ナスダック総合は5.52%安と4週続落で終えた。

 

 S&P500は節目の5000を割り込み、3月28日に付けた過去最高値からの下げを5.5%に拡大。ナスダック総合も今月11日に付けた過去最高値から6営業日で7.1%の下落となった。

 大型ハイテク株7強「マグニフィセント・セブン」の半数余りが、近日中に四半期決算を発表する。AIの熱狂に支えられた高い期待に応えられるかどうかが焦点。ブルームバーグ・インテリジェンスによれば、マグニフィセント・セブンの1-3月決算は38%増益の見通し。これらを除外したS&P500採用銘柄では、3.9%の減益が見込まれている。

 

 この日は、個別の下落材料が見当たらないなか、AI銘柄として人気の高いエヌビディアが10%安、スーパー・マイクロ・コンピューターが23%安と急落した。

 また、フィラデルフィア半導体指数(SOX)は4.12%下落。週間では9.23%安と、過去2年間で最大の下げとなった。

 今週、ハイテク株が圧迫されたのは、台湾積体電路製造(TSMC)が半導体市場見通しを下方修正したのがきっかけ。ASMLホールディングの受注が予想を下回ったことも失望を誘った。

 

 ネットフリックスは9.09%安と急落。前日に発表した1-3月(第1四半期)決算は新規会員数が2四半期連続で市場予想を上回ったが、第2四半期の売上高見通しが市場予想を下回った。また、2025年1-3月期から四半期毎の有料会員数発表をやめるとの決定が嫌気された。

 一方、アメックスは6.22%高。プレミアムカードが引き続き好調で、第1四半期決算は売上高と1株利益ともに予想を上回った。

 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も0.54%上昇。1-3月(第3四半期)決算と併せて示した24年6月期通期の見通しを上方修正した一方、同社にとって売上高の半分を占める北米では、第3四半期の販売量が前期をわずかに下回った。

 

 

 今週は複数のFRB当局者が、米経済と労働市場の力強さを考えると利下げを急ぐ必要はないとの考えを表明。この日は、リッチモンド連銀のバーキン総裁は需要は堅調だが米経済は過熱の兆候を示していないと述べた。

 シカゴ連銀のグールズビー総裁はインフレの進展が失速しているとして、いったん立ち止まって、入手するデータから今後の経済動向を見極める必要があるとの認識を示した。

 

 国債利回りは、イスラエルがイランに反撃したと伝わるなか、米国債などの安全資産に資金が流れ、アジア時間に一時急低下したが、双方による報復攻撃は限定的にとどまりそうだとの見方が広がり、米国時間には巻き戻された。2年債利回りは前日と変わらず4.988%、10年債利回りは1.2bp低下の4.623%。

 アジア時間に10年債利回りを4.50%未満に追い込んだ質への逃避は、米国時間には巻き戻された。投資家の関心は強い米経済データと利下げ先送りの可能性に戻った。

 FOMCの日程と一致したオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)の変動は極めて小幅に終わった。年内の利下げは約38bpで、利下げ開始は11月と織り込まれている。

 

 原油先物相場は小幅続伸。WTIは0.12ドル(0.50%)高の83.14ドル。イスラエルがイランを攻撃したとの報道直後には急騰したが、その後は押し戻され、地政学を巡るリスクプレミアムがやや低下した。週間では週間では2.52ドル(2.94%)安と2週続落なった。

 この日の相場の反応を見ると、戦闘エスカレートは回避できるとの見方を市場参加者が強めていることが示唆される。一方で、今月に入って価格高騰をヘッジするオプション買いも膨らんでいる。

 

4月19日 セクター別騰落率

 

週間 セクター別騰落率