NYダウ 38,627 -145.13 ( -0.37% )
  S&P500 5,005 -24.16 ( -0.48% )
  NASDAQ 15,775 -130.52 ( -0.82% )

 

Microsoft (10株) -2.50㌦ -0.61 %  -25㌦  ( +1,364㌦ )
Samsara (100株) -0.54 -1.54 %  -54 ( +990  )
Twilio (50株) -2.56 -4.19 %  -128  ( +83  )

 

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'24. 2. 16 収支 -207㌦ ( +2,438㌦ )
'24. 2月間収支 -218.2㌦ 6勝 6敗 勝率 50 %
2024 年間収支 -477.8㌦ 16勝 17敗 勝率 48.4 %

 

 16日のNY株式市場は反落。注目されていた1月の生産者物価指数(PPI)統計が消費者物価指数(CPI)に続いて予想を上回る伸びととなり、FRBによる早期利下げへの期待が後退した。

 

 週間では、ダウが0.11%安、S&P500が0.42%安、ナスダック総合が1.34%安と、3指数そろって6週ぶりに反落となった。

 

 半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズは6.35%上昇。人工知能(AI)向け半導体の強い需要やパソコン市場の回復を背景に、市場予想を上回る決算内容に加え、第2四半期(2-4月)の強い見通しを示した。
 建材サプライヤーのバルカン・マテリアルズも通期増益見通しを受け、5.23%高。た。S&P素材セクターの上昇を支援した。
 暗号資産交換所大手のコインベース・グローバルは8.84%上昇。15日発表した2023年第4四半期決算は、四半期純損益が2021年以来となる黒字に転じた。
 料理宅配アプリのドアダッシュは8.13%下落。人件費の上昇により四半期利益率が予想を下回るとの見通しを示した。

 動画配信機器のロク(Roku)は23.81%急落。第1四半期の赤字見通しが嫌気された。

 

 

 1月のPPI統計はサービス価格の大幅な上昇が影響し、根強いインフレ圧力を浮き彫りにした。

 PPIは前月比で前回0.1%低下から0.3%上昇に転じ、市場予想0.1%上昇も上回った。前年同月比では前回1.0%上昇から0.9%上昇にわずかに鈍化したが、予想0.6%を上回る結果となった。

 食品とエネルギーを除くコアPPIも前月比で0.1%低下から0.5%上昇に転じ、前年同月比では前回1.7%上昇から2.0%上昇と加速を示し、ともに市場予想を上回った。

 PPIの上昇は、病院の外来診療やポートフォリオ運用などのサービス部門の価格上昇を反映している。サービス価格は0.6%上昇し、昨年7月以来の大幅な伸び。財の価格は0.2%低下し、4ヵ月連続のマイナスとなった。

 変動の大きい食品とエネルギー、貿易サービスを除いたPPIは0.6%上昇し、ここ1年で最大の伸びを示した。

 生産過程における比較的早い段階での物価を反映する中間財のコストは、エネルギー価格の下落を反映し、4ヵ月連続で低下した。食料品とエネルギーを除いた中間需要の加工品は0.3%上昇し、2022年5月以来の大幅な伸びとなった。

 官民のエコノミストがPPIを注視するのは、いくつかのカテゴリーが個人消費支出(PCE)価格指数の算出に使用されることが一因となっている。FRBはPCE価格指数をインフレ目標の基準にしている。1月のPCEは今月29日に発表される。

 

 パウエルFRB議長らは、政策緩和に踏み切るかどうか慎重に見極める姿勢を示している。今年のFOMCで投票権を持つ地区連銀総裁2人はこの日、インフレの進展が続けば、今年3回の利下げを行うことにオープンな姿勢を示した。
 サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、年内3回の利下げ予想は「妥当な基本ライン」であると指摘。アトランタ連銀のボスティック総裁は、インフレ統計が改善すれば、自身が現時点で望ましいと考えている2回ではなく、3回の利下げも「確実にあり得る」と述べた。

 一方、サマーズ元米財務長官は、最新のデータで明白に見られる根強いインフレ圧力はFRBの次の行動が利下げではなく、利上げになる可能性を示唆しているとの考えを示した。

 

 

 市場では、投資家は強気のモメンタムに乗り、好調な決算とAIを巡る楽観論に意識を集中させることを選んだ。「だが、大手ハイテク7銘柄で構成する『マグニフィセント・セブン』の一角は極めて割高な水準に達しており、目先に調整が入るリスクは常にくすぶる」とし、「エヌビディアは来週に同グループで最後の決算発表を控える。楽観論の大部分は、すでに株価に織り込み済みのため、ハイテクセクターで何らかの調整が起きてもそれほど驚きではない」との声が聞かれた。

 

 

 国債利回りは上昇。朝方発表されたPPI統計の上振れを受けて年内の米利下げ観測が後退し、利回りは年初来の高水準に向けて跳ね上がった。ただ、その後は上げ幅を縮める展開となった。

2年債利回りは7.0bp上昇の4.646%、10年債利回りは4.7bp上昇の4.283%。

 FOMCに連動する金利スワップ契約が織り込む6月利下げの確率は、100%近くから88%程度に切り下がった。年内の予想利下げ幅は約85bpまで後退。FRBが昨年12月時点で示していた75bpの予想にさや寄せしている。

 

 原油先物相場は続伸。WTIは1.16ドル(1.49%)高の79.19ドル。昨年11月上旬以来約3ヵ月ぶりの高値を付けた。週間では1.62ドル(2.11%)上昇と2週続伸となった。PPIを受けて利下げ観測が後退したが、原油市場では中東での緊張悪化が材料視された。

 レバノンを拠点とする親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師は、イスラエルとの戦いをエスカレートさせると発言。世界の原油生産の約3分の1を占める地域でのリスクが高まった。

 

2月16日 セクター別騰落率

 

週間 セクター別騰落率