NYダウ 37,592 -118.04 ( -0.31% )
  S&P500 4,783 +3.59 ( +0.08% )
  NASDAQ 14,972 +2.57 ( +0.02% )

 

Microsoft (10株) +3.84㌦ +1.00 %  +38.4㌦  ( +1,209㌦ )
Samsara (100株) -0.08 -0.24 %  -8 ( +863  )
Twilio (50株) +1.40 +1.95 %  +70  ( +814  )

 

新規・清算取引なし

 

 

'24. 1. 12 収支 +100.4㌦ ( +2,886㌦ )
'24. 1月間収支 -29.7㌦ 5勝 4敗 勝率 55.5 %
2024 年間収支 -29.7㌦ 5勝 4敗 勝率 55.5 %

 

 12日のNY株式市場は小幅に高安まちまち。12月生産者物価指数(PPI)が予想に反して低下したことが好感され上昇してスタートしたものの、第4四半期決算を発表したユナイテッドヘルスや大手金融機関の株価の下落が重しとなった。

 

 週間ではダウが0.34%高、S&P500が1.84%高、ナスダック総合が3.09%高となり、3指数そろって反発。年初来ではダウとナスダック総合がともに0.26%安となり、S&P500は0.29%高となった。

 

 12月のPPIは前月比で11月と変わらず0.1%低下と市場予想0.1%上昇に反し、前月比で3ヵ月連続の低下。前年同月比でも1.0%上昇と予想1.3%上昇を下回った。生産者レベルでのインフレ圧力緩和があらためて示され、市場では3月利下げの観測が強まった。

 食品とエネルギーを除くコアPPIは3ヵ月続けて前月比横ばい。前年同月比では1.8%上昇と、2020年12月以来の小幅な伸びにとどまった。

 財の価格が0.4%低下。エネルギー価格低下が大きく寄与した。一方、サービスの価格は3ヵ月連続でほぼ横ばいとなった。変動の大きい食品とエネルギー、貿易サービスを除いたPPIは前月比0.2%上昇。市場予想と一致した。

 エコノミストはPPIを注視しているが、特定の医療分野やポートフォリオ管理など、いくつかのカテゴリーが個人消費支出(PCE)価格指数の算出に使用されることが一因となっている。FRBはPCE価格指数をインフレ目標の基準にしている。

 

 

 この日の大手銀行を皮切りに米企業決算発表シーズンがスタートした。米銀の2023年10-12月(第4四半期)決算にはシリコンバレー銀行とシグネチャー・バンク破綻に伴う連邦預金保険公社(FDIC)への追加拠出金が含まれる。

 

 シティグループは1.04%高。第4四半期決算は、債券トレーディング収入が過去5年で最悪となった。金利・為替事業は昨年の最終数週間に顧客活動が低迷したことによる打撃を受けた。

 ジェーン・フレーザーCEOが推進するリターン押し上げの取り組みの一環で、従業員2万人を削減すると明らかにした。これにより最大25億ドル(約3600億円)の節減につながる。

 

 JPモルガン・チェースは0.73%安。第4四半期は減益となったものの、純金利収入(NII)は7四半期連続で最高を更新。今年通年のNIIがアナリスト予想に反して増加するとの見通しも示した。23年の通期利益は米銀史上最高となった。

 ジェイミー・ダイモンCEOは「23年の記録的な業績は、NIIとクレジット両方での過剰な収益を反映したものだが、これらが正常化した後も非常に健全なリターンを提供し続けることができると確信している」と説明した。

 

 バンク・オブ・アメリカは1.06%安。第4四半期はFDICへの追加拠出と、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)からの移行に関連した一時的な費用計上が響き、大幅減益。利益は予想を下回った。さまざまな費用を同四半期に計上したほか、債券トレーディング収入が予想に反して減少した。

 

 ウェルズ・ファーゴは3.34%安。第4四半期決算はコストが予想以上に膨らんだ。退職手当てに加え、FDICの基金補充への拠出金が響いた。また、24年通期のNIIが前年比7-9%減少する可能性があると警告した。

 

 ユナイテッドヘルスは決算が予想を上回ったものの、医療費の支払いが予想以上に増加したことが嫌気され3.37%安。

 デルタ航空は通期見通しを下方修正し、8.97%安となった。

 

 テスラは3.67%安。中国での新モデルの一部値下げと、紅海の物流混乱に伴う部品不足で、独ベルリン近郊の工場で2週間、自動車生産の大半を停止すると発表したことが売り材料となった。

 

 マイクロソフトは1.00%高。時価総額でアップルを抜き、世界トップに立った。首位返り咲きはおよそ2年ぶり。年初来では3.31%の値上がりで、時価総額を920億ドル押し上げている。

 

 

 国債利回りは低下。12月PPIが前月比で予想外に下落したことを受け、FRBによる年内早期利下げ観測が高まった。2年債利回りは9.9bp低下の4.148%、10年債利回りは2.7bp低下の3.941%。

 LSEGによると、米金利先物市場ではFRBが3月に利下げを決定する確率が約80%となった。PPIを受け11日終盤の71%から上昇。年内には0.25%の利下げが少なくとも6回実施され、年末までにフェデラル・ファンド(FF)金利が3.6%に低下するとの見方が織り込まれている。

 

 原油先物相場は続伸。WTIは0.66ドル(0.92%)高の72.68ドル。米英軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派の軍事拠点に対する空爆を実施したことに反応した。

 フーシ派は米英軍から軍事攻撃を受けた翌日の12日、米英両国の商船を標的にすると明言した。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦争が地域紛争にエスカレートする懸念が高まった。

 フーシ派幹部のムハンマド・アリ・アル・フーシ氏は、米英軍の空爆に対するフーシ派の対抗措置は「間近に迫っている」と演説で述べた。紅海の有志連合部隊は報復への警戒を続けている。

 フーシ派幹部の発言を受け、バイデン米大統領は12日、イランは戦争を望んでないと思うとした上で、自分はフーシ派をテロリストグループと見なすと語った。米国は21年に同派のテロ組織指定を解除したが、再指定する可能性が示唆された。

 英海軍によると、ロシア産石油を運搬していた船舶が12日、イエメンからミサイル攻撃を受けたが危うく命中を免れたという。

 

 

1月12日 セクター別騰落率

 

週間 セクター別騰落率