今書いている詩(758) 「たろうさんの乳母車(2)」 | たろうくん(清水太郎)のブログ

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八王子の夕焼けの里でniftyの「清水中世史研究所」(八王子地域の中世の郷土史)とYahooで「清水太郎の部屋」として詩を書いてます。

    たろうさんの乳母車(2)
 
みんなで押しましょう
希望のわき出る
友翔くんの乳母車
洋子さんだけでなく
わたしも押してみようかな
 
木枯らし一号が吹きそうな
朝でしたが午後は
お日様が燦々です
色づき始めた山の雑木も
揺れて気持ちよさそうです
 
友翔くん直ぐに寝てしまうんでしょうね
午前中は寝てないようです
アスファルトの凹凸で
お母さんのお腹の中の記憶が
蘇ってくるのかな
小さな車が大地を感じて
満足のお昼タイムです
ばーばと孫の幸せ時間は
まだまだ続きます
 
じーじが子どもの頃に歩いた
砂利道はもうありません
凧揚げした畑もありません
残っているのは八幡の森と
大杉の切り株に参道の老いた桜並木
それを取り囲む建売住宅と
新しい苗字の表札
 
たまに行き交う老人は
たろうさんの知人かな
娘と孫が住んでいる
この町は希望の朝日が
峯山の上にあがるね
「神さま此の地に ご縁(五円)を
 ありがとうございます」