今書いている詩(144) | たろうくん(清水太郎)のブログ

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八王子の夕焼けの里でniftyの「清水中世史研究所」(八王子地域の中世の郷土史)とYahooで「清水太郎の部屋」として詩を書いてます。

今書いている詩(144)

    たろうさんの娘(5)

 ゴルフの仕事で予定より早く帰ると
 3週間ぶりに娘が帰っていた
 「今週は ああ疲れたな」と思っていた
 たろうさんは嬉しい誤算です

 娘さんは体と心のスイッチをOFFに
 するために帰ってきたのです
 トイレの便座は揚げっぱなし
 トイレットペーパーはグルグル使う
 テレビも灯りもつけたままで仮眠する
 朝飯抜きでトイレにだけ降りてくる
 来たかと思うと冷蔵庫をあさる

 「お父さんはおまえが生まれて良かったと思うよ」
 「眠くて難しいことは考えられない」とまたかという顔
 いまも自分の部屋に上がってゆく
 加藤君が夜勤を終えて迎えにくるのを昼頃まで寝ながら待ち 
 体と心のスイッチをONにして帰るのです

 「たいらやでトイレットペパーが178円と お米が安いからな」
 玄関には家のトイレットペパーが置いてある
 チーズ・チューブの生ショウガ・青じそドレッシングが今回の獲物
 イチゴは半分食べて残りはこの次にと冷蔵庫の中

 この娘と加藤君にはたろうさんの家の未来が懸かっている
 「重いなぁ~」と感じているかも知れない
 娘はバレンタインチョコを置いて元気に帰って行きました

 妻の実家では弟が那須に移り住みたいので親族会議をするという
 義母は要介護3で89歳 少しぼけて耳が遠い どうなることやら一騒動です
 私の叔母は90歳で一人暮らし こちらは耳が遠いが元気です
 もうすぐ春の嵐が来そうな予感のたろうさんです