昔書いていた詩(171) 「宝くじ」 「彷徨」 | たろうくん(清水太郎)のブログ

たろうくん(清水太郎)のブログ

八王子の夕焼けの里でniftyの「清水中世史研究所」(八王子地域の中世の郷土史)とYahooで「清水太郎の部屋」として詩を書いてます。

   宝くじ
 
 大晦日の夢は
 スズキに煮た魚を
 刺身にする夢だった
 正月元旦の夢は
 ジャンボ宝くじの当選番号を
 調べる夢だった
 僕は賭けるだけの人生がない
 大金が転がり込む夢を見て
 悪いとは思わないが
 もっと地道に働けと言うのが
 普通の人の考えだろう
 僕はまだ半分だけくの人生を残している
 娘は僕の倍の可能性がある
 窓から差し込む光は温かいが
 外の世界は厳しい限りだ
 
 
    彷徨
 
 女の子がいて
 僕はその子に
 夢物語を聞かせる
 夢は初夢で
 今年もまた
 夢ばかり見て暮らすのだろうか
 僕はそれとも
 文学に行けるのか
 街に住むも唯の
 詩人で終わるのだろうか
 今年も僕は夢ばかりを
 追い続けて
 現実と夢の境を
 彷徨している
 僕がいる新年も
 彷徨している