昔書いていた詩(84) 「正美」 「マー坊」 | たろうくん(清水太郎)のブログ

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八王子の夕焼けの里でniftyの「清水中世史研究所」(八王子地域の中世の郷土史)とYahooで「清水太郎の部屋」として詩を書いてます。

   正美

 耳の
 不自由な
 正美は
 お昼の
 ボーが
 足元から
 聞こえると言う

 どうして
 俺なんか
 生まれたんだと
 自問自答しながら

 今 彼は
 父母と
 共に眠っている
 空が 若い


    マー坊

 パパのいない子は
 ひねくれ屋さんなんだろうか
 マー坊のパパはいないんだ
 マー坊はいつも無口で
 同じ遊びばかりしているんだ
 ちいちゃいのに
 額に皺なんか出ているんだ
 パパは何処に行っちやったんだろうね
 昼も夜も ママはお勤めで 
 マー坊と遊べないんだ
 ママは若いのに
 マー坊だって 何時かは
 わかるんだろうね
 ママだって 女だってことが
 パパ 早く帰って来ないかな
 ママもマー坊も
 何時もそう思っているんだ
 だけど パパは女の人と
 どこかに 行っちやったんだ
 悲しいね マー坊