パンチパーマ・リーゼント日記 -2ページ目

自己主張する電子機器と俺



最近ね、僕のまわりの電子機器が


なんだかおかしいの。





昨日の夜、家でメシ食ってると


ケータイに実家の母親から着信が。





でも、着信音が、なんかおかしい。


僕はハイロウズの「日曜日よりの使者」に


着信音を設定しているんですけど、





なんかおかしい。





音程がね、だいぶズレてるんです。


なぜだかわかんないですけど、


もはや、なんか怖いんですよ、着信音が。





音程がズレただけで、着信音って


かくも人の不安をかき立てるようになるものかと、


もはやこれは「日曜日よりの死者」だ、と。





それで、なんか電話とる気がしなくて、


無視したままメシ食ってると、


電話が切れた。あたりまえだけど。





とらない電話は、いつか切れるね!





そしたらやっぱオカンも


しつこくかけてくるわけです。


で、着信音がまた、おかしい。





ケータイから流れてくるのは、


「ラムのラブソング」。


もちろん、設定なんかしていない。





意味不明。そして、なんかイヤ。





でも不思議なもんで、


流れるとね、その曲が流れるとね、


人間は脳内で歌ってしまうのよ、これが。





あんまりそわそわしないで。


あなたはいつでもキョロキョロ。


よそ見をするのはやめてよ。


わたしが誰より一番。





でね、





好きよ、好きよ、好きよ、うっふん。





のね、





うっふんを言うところまでこないと、


これまた人間の脳は納得しないんですよ。


性ね、サガ。





まさかこんなところで、


人間のサガを思い起こすとはね。


意外にみんなの近くにあるね、サガ。





で、またそのままほったらかすのも


あれなんで、あれしました。電話、とりました。


そしたら電話のむこうからオカンの声。





「あんた、パスポート取りに行ったか!?」








でました、十八番と書いてお・は・こ。


ここで取りに行ってないとか言うと


それみたことかと言わんばかりに、


小学校時代からさかのぼり、


いかに俺がものぐさでダメなヤツだったかを、


ことさらに、ことさらに、


のたまおうとたくらんでやがる。





「ん、取りに行ったよ」





そう答える俺に、ふふんっ!と鼻をならすオカン。





「ほんまに取りに行ったんだかどうだか!」





もうね、トランペットが欲しくてたまらない


黒人の男の子がね、ショーウィンドウに


額をくっつけてトランペットを眺めてるわけですわ。


でも、当然買えるわけがない。


家ではアル中のオトンが待っている。


そこにトランペット屋の店主があらわれて


いやらしい笑みを浮かべながら、こう聞くわけです。





「ん?坊主、トランペットがほしいのか?」





でもね、買えないから、その黒人の少年は


ほしくないよと、首を横にふる。


その姿を見た店主が、





「ふんっ!どうだかっ!」と。





たとえが非常に長くなってごめんやけど、


そのぐらいの「どうだか!」っぷりなのよ。


「どうだか!」でメシが食っていけるぐらいの。





ま、メシ食っていくのは無理だけど。





しかも実際に、取りに行ってない、俺。


わかってるさ、行かなくちゃならないのは!


でも、人類最大の敵「めんどくさい」が、


こなきじじいのように、


俺の背後にがっつりおぶさってて、


にっちもさっちもいかないのよ、これが!





にっちもさっちも。





そんで電話の向こうでいぶかしげに


俺を問いつめようとするオカン。


それに反論しようとしたそのとき。





電子レンジが、チーン!





なにもあっためてないのに、チーン!





ねぇ、皆さん。


電子レンジって、自己主張するんですか?


まあね、昨今よく言われています、


日本人ももっと自己主張するべきだと。





その波は電子レンジにまで、押し寄せてるんですか?


ま、いいんだけど、自己主張しても。


指一本触れてない電子レンジが、チーンって言っても。





実際には電子レンジって、チーンって音しないけど、


ピピピ!みたいな、目覚ましみたいな、


ちんけな音なんですけど、


でもチーンって書きたい、みたいな、


そういう俺の自己主張意欲をかき立てる、みたいな、


そんな狙いもあるのか、と、うちの電子レンジには。





すごいね、最近の電子レンジは。





そんでもうオカンに有無を言わせず、


ニコニコバイバイ的に電話を切って、


たばこに火をつけ、じっくり考えてみました。





電子レンジが、チーンってなるのも、


ケータイが勝手に着信音をアレンジするのも、


ま、ヨシとするけど、


俺はもうこうなったら温泉に行くぞと。





こうなったのが、どうなったのかも


よくわかんないけど、


こうなったら温泉しかないぞ、と。





なもんで、GWは温泉に行って来ます。


都会の喧噪と、妙な自己主張する電子機器から離れて、


のんびりしたいんです、僕。





ブログもね、GW中はお休みさせていただきます。


だって、だって、のんびりするのに、


パソコンは似合わないやんか!





というわけで、みなさんも


GWぐらいはゆっくりと、ね。





みなさんのGWが、楽しくて、


そしてちょっとアバンチュールな


GWとなりますように。





そんじゃ、リゾラバ!


意味ないけど、新しい3K、考えてみました。



わかりますか?3Kとか、3高とかいうやつ。





一時期、はやったじゃないですか。





高学歴


高収入


高身長





とか





くさい


きたない


きつい





とか。





でね、今日ね、僕、ひまなんです。


で、新しい3Kとか、作ってみようかな、と。


はじめに断っておきますが、


おもしろくもなんともないです、これ。





でも作ってみたくなったの。


だから作ってみるの。


大阪のおばちゃんが


つるべ師匠を触りたくなると


触らずにはいらないのと、


これおんなじことなのよ。





で、たとえば、





ここち良い。


こどもっぽい。


こまくが痛い。





とか、





このまま、


こどもの頃みたいに


こうやってて、お願い!





とか、





この野郎!


今度ここに来やがったら、


こんなもんじゃすまさねぇぞ!





とか、





きみ…、泣いてるのか?


きみ!どこ行くんだ!待ちたまえ!


きみ~!





とか、





こらこら、廊下は走らない!


校長先生が見てるでしょ?


給料下がったらどうしてくれるのよ!?





とか、





きれだいよね~、浜省の歌声。


気持ちのいいGジャン着てるしねぇ。


昨日からずっと着てるよね、Gジャン。





とか、





コックリさんやろ~よ!


コックリさん、コックリさん、


クラスで一番モテるのだ~れ?





とか、





こむら返りした!


コーチ!


コールドスプレーどこっすか!?





とか、ま、そういう感じ。





まぁね、みなさんお気づきのことと


思いますけれども、


意味、ないですよ、これ。





全然、意味なんかない。





こんなことやってても、


環境問題は解決されないし、


戦争もなくならない。


ましてや、夏以外の稲川淳二が、


TVに露出することもない!





けどね、意味ないって、なんか楽やん。


今日は、そういう気分だったんです。





ほんま、すいません。





戸~締まり用~心、火の用~心。


戸~締まり用~心、火の用~心。


水は~命のお母~さん。


水・水・水・水・水曜~日。





水を大切にしよう!





一日、一善!!!

ご冥福をお祈りいたします。



JR福知山線の脱線事故で、


非常に多くの方が亡くなりました。





学生時代、僕もたまに使っていた、


あの電車で、


こんな痛ましい事故が起こってしまったということが、


非常に大きな衝撃となっています。





誰が悪いのか、という議論も、


もちろんあるとは思いますが、


それよりも、


ただ犠牲者の方々が、


天国で安らかに過ごすことを、


祈るばかりです。





ご冥福を心からお祈りするとともに、


このような事故が、もう二度と


起こらないことを、切に願います。


悲しすぎますから。


春と反日とたんぽぽと。



いや、これ、しかし。


嫌われてるね~、日本。





いいんだけどね、別に。


ただね、メールがきたわけです。


どう思いますか、みたいな。


差出人はhotmailで不明。ふめい。ふーみん。





正直、どっちでもいいっす!





嫌われようが、好かれようが、


そんなの、どうしようもないし。





だって、嫌われてる理由も、よくわかんないし。





一生懸命跳び箱跳んでるけど、


なぜか嫌われる池谷弟、みたいな感じで、


もう、しょうがないじゃん!と。





だって、どっちにしても跳ぶしかないじゃん!と。





ただね、中国みたいなネットまでバッチリと


管理されてる国が無許可デモとかできるわけないし、


そこに国が関与してることバレバレ。


特ダネに出てる人のカツラぐらい、バレバレ。


今はなきパンチョみたいに、バレバレ。





なのに、バレてないよ~とばかりに、


どうしようもないんですよ、


国もやめさせようとがんばってるんですよ宣言とかされると、





いいね~、って思う。





その悪っぷり、いいね~、って。


日本が悪いんだ!って。いいね~。





あと、韓国のみなさんもね、


いいね~って思う。





日本を目の敵にする、あの感じ。


でも日本は「ヨン様~!」とかって叫んでる、この状況。





いいね~。気にしてないというか、


どっちでもいい感たっぷりで、いいね~って。





だいたいどんな国でもさ、


大学生が政治的なこと言ってたりするのって、


だいたいバカばっかりやん?





で、バカ相手にしてもしょうがないよ、これは。





つまり、あっちの国の人たちも


小泉みたいなバカ・モーツアルト、


相手にしてちゃダメ!ってことよ。





仲良くしようぜ~!もしくは、無視しようぜ~!





アジアのレベルって、低いよね。


なんてオーストラリア在住クロアチア人から


メール送られる俺だって、ツライぜ、これ。





でね、話は全然変わるけど、


昨日、電車に乗っていると、


たんぽぽの綿毛が、電車内を


ふわふわと飛んでいたのよ。





あら、メルヘンチックやね、とか思って、


じっとそれを眺めていると、


その綿毛、こともあろうに、


バーコードおやじ(通称、バーコーダー)の頭上に、


ふわり、と着地したのよ。





やばい!と。毛が一本増えた!と。





しかもね、もしかすると、


そのおっちゃんの頭に、


たんぽぽが咲くかもしれない!





春だね~。いいよね~。





大陸+半島の人たちが反日を叫ぶ、その時、


バーコーダーに着地した、たんぽぽの綿毛。





いや~、春の珍事やね、これ。





スプーンおばさんなら、


「まぁ!」って喜んでくれるよね、これ。


「春ねっ!」って笑ってくれるよね、これ。





つまりね、反日も、たんぽぽも、


春だからってことにしない?





楽しいことが好きな僕は、


春は楽しいことだけでいいのよ。


で、なんかあったら、


春だからってことにしたいのよ。





川口浩探検隊が、絶対に


未確認生物を発見できなかったのも、春だから。


木曜スペシャルに、


世界一おっきなおっぱいの女性が出て、


でもなぜか見た瞬間がっかりしちゃってたのも、


これ、春だから。





彼女ができないのも、これまた、春だから。





春っていいよね~、ってことで、いいよね~?

Oh!ファンキー・デンジャラス・バイトっす



バイトをね、いろいろやってきました。





そりゃ皆さんもね、学生時代とか、


いろいろバイトしたことでしょう、でも!


俺っちはね、けっこうディープっすよ。





浮気調査とか、女子大生の電話番号聞くバイトとか。





その最たるものがですねぇ。パチプロの、代打ち。





つまりですねぇ、パチプロに雇われて、


代わりにパチンコ台を打つ、という、


ヘンテコリンでアバンギャルドな、バイト。





そうですねぇ、一番多い時期は


たぶん総勢20名ぐらいで、


そのパチプロに雇われておりました。





取り分はというと、勝ったら全体の30%。


しかもですねぇ、勝っても負けても、


時給1500¥はもらえるわけです。





だから多い日は、一日10万ぐらいになる、と。





バブルやった~、あれはバブルやった~。


月に最低50万ぐらいは稼いでた~。


最高は月150万ぐらい。


だって終電ないからって、


大阪・難波から京都までタクシー乗ったり。





大学生やで~。大学1年生やで~。





そんな大学1年生見たら、腹立ちますよ、これ!





打ち子連中と一緒に、寿司屋行くわけです。


時価の!カウンターだけの!そんな寿司屋さんに。





そんで、「おっちゃん、これ、さばいてや!」とかって、


水槽の中で泳いでるヒラメを指さしたりするわけです。





ごめんなさい!ほんま、ごめんなさい!





いや~、しかし、バブルって、怖いねぇ。


ほんとのバブルは経験してないけど、


プチ・バブルでわかったっす。


人間、バブルってちゃダメ!ダメダメ!





でもね、そのバブル、やっぱり短かった。





というのも、パチプロ、当時20代後半の人やったんですけど、


なんかねぇ、被害妄想がすごいのよ。





見た目は、動物園で飼育されてるチンパンG!





そのチンパン、いっつもセカンドバッグ抱えてて、


中には催涙スプレーとスタンガン。





「誰が襲ってきても、これがあれば大丈夫や!」って。





チンパン自慢げだG~!





で、ある日。チンパン、暴走はじめました。





打ち子たちが、パチンコで勝った分を


横領してると、なぜか自信たっぷりで、


確信を持って、語り始めたわけです。





みんなね、キョトン、てなってた。





だって、ちゃんと渡してるやん!て。





でもチンパン。そうなったらまったく聞く耳持たず。


難波の千日前という繁華街で、


パチンコ屋さんの前でいきなり地面に横たわり、


自分の彼女に「殴られた~!警察呼べ!」とかって


僕たちを指さして言い出して、


おいおい、ちょっと待てよ、と。


誰も殴ってないやん言うても「警察呼べ」の一点張り。





そんで僕たちも「だって殴ってないし感」を


全面に漂わせながら、ま、警察きても


事情を言えばいいだろうと、そう思って待ってると、


やってきましたよ、これ!ビックリ!





「なにしてるんだ~」って、なんか標準語チックな警察。


それに加えて、走ってくるのは、





テレビ局スタッフたち!





カメラ持って走ってくるおっちゃん。


音声マイクとか、なんかそんなのも、


一緒になって、僕たちのもとへ。





「警察24時や!」





誰かがそう叫ぶと同時に、


一気に逃げ出す僕たち+チンパン。





だって、だって、テレビはマズイやん!


それ、反則やん!


H・A・N・S・O・K・Uやん!





でも逃げてる途中、靴が脱げる俺。


でも拾ってなんかいられない俺。





グッバイ、マイシューズ。どうか、元気で。





バイクなんか盗んでないのに


頭の中で尾崎が「盗っんだバイクで走り出す~!」


って歌い出す始末。





そんでタクシーつかまえて


「とにかく走ってくれ!」って


もう完全に刑事ドラマの犯人。





でも運転手さんも「はいっ!」とかって、


まんざらでもない。


お客さん何やってる人なのそれは言えない、みたいな。


そんな会話しながら、結局、京都まで帰宅。





で、もうそのバイト、終了~!





わずか半年の、短い期間だったけど、


ま、いい経験になりました。





というわけで、健全なるみなさんに、


私からひとつ教訓。





「追われる男は、尾崎を思う」





お粗末様でした。

プレイバック!俺の青春メモリーズ



はじめてです。初体験です。





平日に更新しなかったの、はじめてなんですよ。昨日ね。





いやね、これには理由がありまして、


ワタクシ、仕事で京都に行っておりました。


1泊2日で。んで、さっき帰ってきたわけです。





これ、しっかしほんま、


京都久しぶりでしたわ~。


でも昼間は忙しくてね、


何もできなかったんです。





で、夜ですわ。お楽しみの夜。





そう京都の夜と言えば…、


「昔住んでた家をそっと眺めて想い出に浸ろうZE!2005」やないかい!





そうなんです。僕ね、学生時代に


京都に住んでたんですよ。4年間。


しかも、はじめての一人暮らしの場所。


もう、想い出がいっぱい。いっぱいいっぱい。





仕事が終わったのが、深夜1時。


そっからタクシー拾って行って来ましたよ~。


我が想い出の地、京都、伏見区。





もうね、街すべてが、懐かしくてたまんないの!


泣きそうやった~、ワシは泣きそうやった~。





あえてマンション近くまで行かず、


駅のそばでタクシーを降りて、歩きました。


まずは、街の散策です。





あ~、このパチンコ屋まだあるんや。


うわ、あの酒屋、ファンシー雑貨屋になってる!


そういえば、チャック・ウィルソンみたいな


兄ちゃんがやってた居酒屋、まだあるかなぁ。


とかいろいろ考えて、


そんでその居酒屋はまだちゃんとあって、


そっと中をのぞくと、あの日のチャック!





まだチャックおった!





その思いが声にならない声となって、


ううっと絞り出された瞬間、


いぶかしげに俺を見る通行人たち。刺さる視線。





だって、チャックが!チャックが!





あのチャックが、


なんかあると「しっつれい!」って


絶対悪いと思わずにあやまってるの


バレバレだったあの日のチャックが、


あの日のままに、そこにいるんだ!





なんて俺の感動が通じるはずもなく。


でも、すっごいウキウキの俺。





来て良かった。ほんと良かった。





そうつぶやきながら向かう先は、そう、


学生時代4年間を過ごした、あのマンション。





もうね、胸が高鳴るんです。


やっと好きな人に会える、みたいな、


期待と、そして不安が入り交じった、


もやもやっとなった、


そんなドキドキ感。





そして、僕の住んでたマンション、


当時と変わらずそこにありました~。





うぉー!俺、ここに住んでたんだぜー!





そう思わず叫びたくなるような、そんな衝動。


マンション全部の部屋に


「僕、昔ここに住んでたんですよ~」って


伝えにいきたいこのハートビート。





そんなこと言われても、相手も困るのはわかってる!


わかってるが、言わないから、いいじゃないか!


思ってしまうのは、これ、しょうがないじゃないか!





そんで興奮さめやらずで、ふとマンション入り口の


ポストに目をやると、そこに貼られた、名札がひとつ。





うわ、昔、僕が、住んでいた、部屋、に、誰か、住んで、る。





ターイムショーック!





当たり前。誰か住んでて当たり前やねんけど、これ、だいぶショック。





なんで住んでるねん、と。


そこは僕が昔住んでたんやで、と。


想い出が、いっぱいやねんで、と。





マンションの裏に回って、上を見ると、


その部屋、電気ついてました。





泣きそうになる俺。


しかもその部屋で過ごした当時の彼女との時間を、


この街で彼女としたいろんな事を、


思い切り鮮明に思い出す俺。





シングルベッドの上で夢とおまえ抱いてた頃を、思い出す、俺。





時間ばっかりあって、金がなくて、


やることないから近所の散歩したり、


知らんおっちゃんに道具借りて釣りしたり、


チャリンコ二人乗りしてどこまで行けるか試したり、


たまに金があると絶対焼き肉食いに行ったり、


あと、近所になぜかいつもひっかかる踏切があったり、


ふたりとも顔見知りの猫がいたり、


その猫がある日突然いなくなってすごい心配したり、


でもまたあらわれてふたりで泣いて喜んてみたり、





そういうの、全部、思い出した。





想い出って、すっごく大切なもんやけど、


ある瞬間、すっごく残酷なものにもなるね。





そんで結局、もう一回駅まで歩いて、


タクシー拾ってホテルへ。


で、今日、東京砂漠へと舞い戻ってきたわけです。





でも、いまこうして東京で考えると、


やっぱり行って良かったな、と再確認。


そりゃ、せつねーっすよ。せつねーっすけど、


なんか原点回帰というか、


すごくリフレッシュできたんです。気持ちが。





東京砂漠でも、ぼちぼちがんばっていこうかなぁ、と。


そう思えるようになりました。





あと、チャックにも会えたしね。

アタリ屋のおっちゃん、旅立ちの日。



はい、毎度。





え~、以前、僕がスラム街出身であることを


ここでみなさまにお伝えしましたが、


そういうブロンクス情緒たっぷりの街ということもあって、


おもしろい話題には事欠かないんですよ。





というか、変なおっちゃんには事欠かない、みたいな。





このブログでご紹介した


ヤン坊という名の鉄パイプじいちゃんに


負けず劣らずそれはそれは香ばしいおっちゃんが、


僕の生まれた街には住んでおりました。





名前は、…知らないんすよぉ。





ていうのも僕たちはそのおっちゃんのこと、


ずっと「アタリ屋」って呼んでたからなんです。





職業は、もちろんアタリ屋!





愛車(ママチャリ)とともに


いつも我が町の有名パチンコ店「ホームラン」の


駐車場出口付近に息を潜め、


駐車場から出てくるクルマに


ギラリ!と狙いを定め、


あ~よいっしょっ!とばかりに


アタックかますわけでございます。





そんで、





イタイイタイイタイ!と


これ、足の骨折れてるんちゃうか!と


どないしてくれるねん!と


ま、つまり、





なんぼ払うねん!と





そういうゆすりたかりをする


どうしようもないおっちゃんなわけですわ。





そんで、おっちゃん、


なぜかいつもパーカーやったねぇ。


夏でもパーカー。


しかも背中にでっかく





「ABEHOUSE」





って書いてた。





ABAHOUSEね、当時流行ってたのよ、すっごく。


でもおっちゃんのやつは「ABEHOUSE」って書いてた。





それ、「安部さんの家」やん!





たぶん近所のちょっと大きめ衣料品店、


「ブティック・コモンズ」で売ってたパチもん。


「ABEHOUSE」。





そんでもってなぜか、


僕たちはそのおっちゃんと顔見知りだったんです。


当時、僕は高校生。サッカー部所属。ガラスの10代。


おっちゃんは、年齢不詳。駐車場所属。たぶん、魅惑の50代。





ま、はっきり言って、年齢は関係ないですけど、


なんかね、よくおっちゃんとしゃべってたのよ、


部活帰りとかに。





ていうか、


よく、そのおっちゃんが潜んでるとこ行って、


からかって遊んでたんすよね。


ちょうどいいからかい相手というか、


おっちゃんもノリが良くてね。





「アタリ屋~、何してるねん」


「シーッ!大きい声出すな!」


「なぁ、何してるねん」


「見てわからんのかえ!アタリ屋やっとんねん」





そのまんまやん!みたいな。なんか、そんな感じの会話。





よく、僕たちが「アタリ屋!」って呼ぶもんだから、


「シーッ!そんなん言うたら、アタリ屋ってバレるやろっ!」


ってセリフ言うてましたわ。あ~、懐かしい。





でもね、みなさんお気づきの通り、


街中のみんなに、すでにアタリ屋だってバレてるんですよ。


だってちっちゃい街やし、


いっつもボロボロのマチャリ乗ってるし、


毎日「ホームラン」にいるしで、


なんで食えてたのか、


いま考えると、ちょっと不思議っす。





パチンコ屋の店員とかにも、


「アタリ屋~、ちゃんとあたってるか~」


とかって言われて、


「今日はまだあたってないわ~」


とかって答えて、





もう、自白やん、それ!





下手したら職業欄に「アタリ屋」って書くぐらいの勢い。





でもね、そのアタリ屋、突然街を出ていったんです。





部活帰りに、いつもと変わらず


おっちゃんと話していると、急にね、





「あかん。ワシ、今日で出ていくわ」





とか言い出したんです。


僕と友達はなんのことかわからず、


きょとん、としてました。





「せやから、ワシ、この街出ていくねん」





え~!っすよ。びっくりっすよ。


なんでやねん、しかもなんで今それを俺らに言うねん、て。





「もうアカン、ワシ、アタリ屋てバレたわ」





え~!まだバレてないと思ってたん!


またまたびっくりやで、それ!って感じ。





僕らね、それでも結構一生懸命ひきとめたんスよ。


まだがんばってみいや、がんばってあたってみいや。と。


あたってくだけろやで。アタリ屋だけに。





でもおっちゃんの意志は固かったねぇ。


じゃあ行くわ、とかって、自転車乗ってね。


街を出てっちゃいました。とっても身軽。


しがらみなんか、一切なし。


しがらんでられっかよ!という生き様。





最後にね、


「おっちゃん、なんか新しいパーカーとか


 俺のお古で良かったらあげるで。」


って言ってみたんです。





「ええわ。これ、ブランドもんやねん!」





ふらふらと自転車をこぐアタリ屋の背中に光る


「ABEHOUSE」の文字。





ちがうで、おっちゃん。それ、パチもんやで。





その一言が、どうしても言えなかった。


そんな、昔の思い出。

さぶいぼがたつ、怖い話



時代を先取りする男になりたいんすよ!


みんなの、一歩先を行く男、というか、漢。





でね、この季節に、怖い話。





少年時代の、恐怖体験というか、


なんか、夢やったような気もするんですけど、


ちょっと変なことがありまして、


今日はそのことを書こうかな、と。





ちなみに、「さぶいぼ」は「鳥肌」のことっす。





え~、小学校の頃。


近所にスーパーができたんです。


その名も「ラッキー7」!





その、パチンコ屋さんみたいな、


ロックンロールなネーミングはさておき、


そのスーパー、根性出しました。





「オープンからの1ヶ月間、全品半額セール」


ってのをはじめたんです。





で、客は殺到する。





そりゃおばちゃん連中からすると、


カモネギですわ。そんで子どもたちも


おやつ買う時はそこに殺到。


ビックリマンを中心に、売れに売れてました。





ちなみに、僕がはじめて「ヘッド」を


ひきあてたのも、そのスーパーでした。


シャーマンカーン。





ま、それはさておき、そのスーパー、


ものすごい気持ちいいことになったんです。





「オープンからの1ヶ月間、全品半額セール」


を終了したまさにその日、ガガガンッ!とつぶれちゃったんです!





なんでも、日々赤字が


とんでもないことになっていたとか。





そりゃそうやろ!と幼心にも思いましたが、


その潔さ、というか、山口百恵的ひきぎわに、


見事!と賞賛すら送りたくなったもんです。





ところが、その後、妙な噂が流れ始めました。





店主が、自殺した、という噂。





まずはスーパー内でガス自殺しようとしたけど、


近所の人に発見されて失敗した。


でもやっぱり、もう一回チャレンジして


自殺した「らしい」と。





少年の僕はですねぇ。興味津々だったわけです。


あばれはっちゃく的好奇心が、


ふつふつと巻き起こったわけですわ。





で、同じようなあばれはっちゃく仲間と一緒に、


ラッキー7に探検に行こう、と、


そういうことになりました。


まさに季節は夏。夏休みでひまだったのと、


肝試し的根性試しにはもってこいのシチュエーションだったんです。





で、夜。





親にはカブトムシの木にはちみつを塗りに行くと


ウソをつきまして、ラッキー7に集合しました。


総勢4名。同じ少年サッカーチームの、


いずれ劣らぬ、あばれはっちゃくたち。





みんなそれぞれ懐中電灯を持って、


ラッキー7の側面にある小窓から侵入しました。





中は、予想以上にまっくら。





懐中電灯で中を照らすと、そこは閑散としていました。


商品の並ばない陳列棚がそのままになり、


異常なくらいひっそりとしていました。





僕たちは、にわかに恐怖心を覚えました。


が、誰もそれを言い出せない。





一通り店内を散策していると、


壁に大きな焦げ後を見つけました。


「これがもしかすると、ガス自殺の…」


たぶん誰もがそう思ったけど、


同じく、それを言い出すやつはいない。





そして、小さなオフィスを発見したんです。





その中に入ると、雑然と、無造作に、


積み重ねられた事務机が、大量にありました。


それで僕たちは、その事務机に何気なく


懐中電灯を向けました。


するとその中の、ひとつの事務机に、


何かが書かれていたんです。





それは、マジックで書き殴られた、遺書でした。





要約すると、借金を返せない。


いろんな人に迷惑をかけて悪く思っている。


だから死んでおわびをする。というようなもの。





僕たちはたぶん、ほとんど震えていたと思います。


でも、誰も、帰ろうと言わない。





その時、友達のひとりが、


その部屋の中で変なものを発見したんです。





見ると、それは、小さな扉でした。





カタチはほとんど正方形で、


1メートル四方くらいの大きさ。


こどもがしゃがんで


やっと入れるくらいの


小さな扉があったんです。





友達がドアノブを握ると、


それはカンタンにまわって、


扉が開きました。





その子が「中に入ってみよう」と言い出しました。


その時僕ははじめて、「帰ろうよ」と


みんなに言ったように覚えています。


でもその友達は、かまわず中へ入っていきました。





おして、友達が入った、その瞬間。


バネ仕掛けみたいに扉が「バタンッ!」と締まったんです。





僕たちはあわてて扉を開けようとしたんですが、


ドアノブはガチャガチャと音を鳴らすばかりで、


まったく開かない。開く気配もない。





しかも中に入った友達の声が聞こえない。


中から開けようとしている様子もない。





僕たちは泣き出しそうになり、


パニックみたいになって、いつのまにか


スーパーの外へと走って逃げていました。





そして、その友達の中で


一番近い家に走り、友達のお父さんに


その事情を伝えました。





すぐにみんなでスーパーへと戻りました。


大人がひとりでもいると、


不思議とさっきまでの恐怖がウソみたいに、


僕たちはもう一度小窓をくぐり、


あの扉の前まで行くことができました。





でも、扉を開ける勇気は、でない。





そのお父さんがドアノブに手をかけ、


チカラを入れると、さっきまで


あんなに重く閉ざされていた扉は、


あっさりと開きました。





お父さんが這うようにその中へ


上半身をつっこみ、


ひきずるように中に入ったままだった友達を


オフィスへと連れ出しました。





友達は、気を失ってました。





その後、警察までくるような


大事になってしまい、


僕たちは大人達から目一杯怒られました。


家から出ることも許されず、


夏休みの間、ひどく不自由な生活を強いられました。





後日。





夏休みが終わって久々に顔をあわせた僕たちは、


あの友達に、その部屋がなんだったのかを聞きました。





その友達によると、その部屋に入ってすぐ、


なぜか扉が突然閉まった。


で、大きな声で「開けて!」と叫んでいたそうです。


でも僕たちには、その声は聞こえなかった。


その扉は内側にはノブがなく、


中からは開けられないようになっていた。


しかもその部屋は、すごく小さくて、窓もいっさいなく、


事務用の椅子だけが置かれていた。


そして、変な声が聞こえた、と。





「もう、帰れないよ」





そう言われたらしいんです。


でもその友達は最終的に気を失っていたので、


その声が、現実のものか、夢なのか、


それは確かじゃない、と思っています。





その後、ラッキー7はすぐに解体され、


結局その小さな部屋を見ることはできませんでした。


自殺の真偽も不明です。





でも体験したことは事実。





少年時代にあった、本当の話でした。


失恋という名の、ロケンロール


はい、どーも。



いや~今日もね、元気良くね、いかなアカンなと

そう思っておりまして、

というのはですねぇ、わたくし、



失恋いたしました!



恋を失う、と書いて、失恋。

ギターをかきならす、と書いて、布袋。



みたいな感じで。



よくわかんないっすけど、

とにかく、失恋したわけですわ、これ。

失った恋、と書いて、失恋、なわけです。

ノースリーブのGジャン、と書いて、浜省、なわけです。



いやね、なんかそういう伏線はあったんです。

どうも無理っぽいな、と。そう僕に思わせる伏線がね、

いっぱいあった!あったけど、気づかないフリした!



その女性、年齢は僕の2つ下なんですけど、

これ、なかなかのやり手なんですわ、

気のないそぶりでババンバン!って感じやのに、

時々「映画でも見に行きませんか?」とか、

「明日ひまだったら食事行きましょう」とか

そういうの、言ってくるんですよぉ。



そんでね、俺っちも、嬉しいじゃないですか、

そういうこと言われると。



で、いっしょにどっか行く。すると、

すごく楽しそうにしてくれる。

でも次の日はメールとかあんまり返してくれないし、

なんか、そっけなくなる。



はまっちゃうんすよ、そういうの。



だってね、ほんまバブルとかの頃だったら、

俺、確実に、「メッシー」か「アッシー」か知らないけど

そんな感じで呼ばれてるよね、いや、これほんまに。



肝心なとき、はまりの無限ループにおちいっちゃう。



昔っから、そういう人、好きなんです。

思い通りにならない感じ。猫タイプ。気まぐれ。



気まぐれオレンジロード。



でもねぇ、絶対にね、最終的にうまくいかないんすよ。

昔っから、絶対、うまくいかない。



どうでもいい人にも、正直、よくモテるんです。

でも、どうでもいい人は、やっぱどうでもいいし。

どうでもよくない人が、僕の中でどうでもよくなくて、

でもどうにもならない。



これなに?禅問答?みたいな、哲学か?みたいな。



というわけで、失恋のご報告なんです。



なんでご報告してるのかもよくわかんないけど、

みなさんもそんな報告聞かされても、

困ると思うんですけど、ちょっとね、言ってみたくなったの。



でもこれ、正直な話、ショックとかないのよ。



というのはね、俺の心の中に、一匹の妖精が棲んでるんです。

たぶんね、見た目は、森昌子。

そんでね、そいつがいろいろ、耳打ちしてきてたの。



「先輩、あの女とつきあうってのは、ちょっと無理っすよぉ」

「先輩、踊らされてますやん!ここままだとヤバイっすよ!」

「先輩、もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対」

とかって。たぶん俺の中の妖精、設定は、俺の後輩キャラみたいです。



だってね、その子。

元彼と、よりを戻したい、と。

んで、元彼も、同じくよりを戻したがってる、と。

そんなことを、僕に言ってきたりするんです。



じゃあ戻れよ!と。

なんの問題もないやん!と。



わかりますか、この辛さ!



フジロックに出ちゃったZARD、みたいな、

その所在なさにDAN DAN心ひかれてく、みたいな。



そういうのわかってたんで、

あ、これ、たぶん無理やわって

もうちゃんとわかってたんですよ。

だからショックもない。



そんでもまだ、遊びのお誘いとかあったんですけど、

もう全部断りました。このままやと、俺、みじめやんか!

なもんで、ニコニコバイバイで。



けどねぇ、



恋する楽しさが消えちゃったってのは、

ちょっと寂しいなぁ、と。そう思うわけです。



でも、そんなカンタンに好きな人なんてできないしぃ~、

かといって好きでもない人とつきあうのもいやだしぃ~。



というわけで、俺、遊びます!

みなさんに遊びます宣言してる意味もよくわかんないスけど、

俺、めっちゃ遊びます!



「先輩、遊びなはれ!世間の目なんか気にしてたら、あきまへんで~」



妖精(森昌子)も、こう言ってることだしね。遊ぶよね。これは。



じゃ、なにして遊ぼ?缶蹴り?

鉄パイプじいちゃんが守り神の街


え~、あ~、

今日は特に書くこともないんですけど、



生まれ故郷は、スラムです。



って、いきなりわけわかんないこと言いますけど

僕のことです。僕、スラムの出身です。



え~、たぶん、日本にも

こんなとこあったんだな的な、

異国情緒たっぷりの興奮+スリルを

360°の空間で楽しめる。



そんな街、出身なんです。



そんで、僕の生まれた街には、ヤン坊という名の、

それはそれは香ばしいじいちゃんが住んでいました。



もうね、そのじいちゃん、超有名人。

だってね、昼間っから鉄パイプ持って、

街中うろうろしてるわけです。



装いは、季節を問わず、

ランニング+Gパン+はだし+鉄パイプ。



そりゃ目立たないわけがない。

というより、怖いもん、ちゃんと見てないと。



急にね、そのヤン坊、鉄パイプを振り下ろすんです。



背後に気配あり、と思うと、

あ、よいっしょ!とばかりに

鉄パイプを躊躇なく振り下ろす。



そりゃあもう、気持ちいいぐらい、躊躇なく。



そんで、危ないっ!とばかりにそれをよけて、

すかさずローキックをお見舞いする、と。

なんでそんな虎の穴みたいなことになってんのか

よくわかんないけど、

でもね、こどもの頃からそれが当たり前だったんです。



ヤン坊がきた!逃げろ!って。



小学校の運動会なんかにも、平気で乱入してくる。

そんでこどもとかと一緒になって、

一生懸命100メートル走とかやってる。



もちろん、右手には、鉄パイプ。



でもね、そんなヤン坊だけど、大人たちが怒りだすかと言ったら、

全然そんなことないんです、これが。

むしろ、笑ってそれを見てるんです、これが。

しかも不思議と、それでケガをした、なんて人は

見たことも聞いたこともないんです。



なもんで、もうこどもたちも慣れちゃってて、

小学校高学年ぐらいになると、

みんなでからかって追いかけてくるのを

楽しみにしてる、みたいな遊びまでできる始末。



ところが、そんなヤン坊。

ある日突然、姿をあらわさなくなったんですよ。

僕が高校2年くらいのときに。



「ヤン坊、どうしたんやろ?」



もうね、街のうわさなんです。

みんな、ヤン坊のこと、

すっごい心配しているんですよ。



ヤン坊ね、貧乏屋さんやったんです。

つまりね、ホームレス。

うちの地方では、貧乏屋さんって呼ぶんです。



で、いつもはある特定の橋の下にいるのに、

いつ見てもそこにいない。

いろんな人がひっきりなしに様子見にくるのに、

いつ見てもそこにいない。



「もしかして…死んだか…」



なんてうわさも真実味を増してきた、ある日。

うちのクラスの女の子が、ヤン坊、発見したんです!



「ヤン坊がおった!」って。



なんと、うちの高校の裏にある

廃墟と化した神社の境内で、ヤン坊を発見したんです。



ヤン坊、思いっきり衰弱してた~。



息荒いし、汗めっちゃかいてるし、横になってうなってる。

でも右手には、鉄パイプ。ヤン坊with鉄パイプ。

あんた、本物や。



急いで救急車呼びましたよ。



そんで救急車がきて、

救急隊員の人たちが担架持って駆けてくる。



フツーね、大丈夫ですか?とかじゃないっすか、第一声って。

そん時は違ったんです。



第一声、「ヤン坊やん!」。



正直、笑いました。

なんやそれ!って。

ヤン坊やんって、それ、救急隊員のセリフか?



ヤン坊、保険証なんかもちろん持ってません。

お金、もっと持ってません。



でも救急隊員さん「ヤン坊やから、どうにかなるやろ!」って

そのまま救急車に乗せて行ってしまいました。



どうにかなる?



ええ、どうにかなったんです。

というのは、結構な数の有志が集まって

ヤン坊の治療代を払ったんですよ。



学校でも、募金とかあって。



「ヤン坊は、この街の守り神だから」

って、先生も言って、お金出して。



その後、ヤン坊は無事退院しました。

しかも、地元にいる友達に聞くと、

今も元気に鉄パイプ振り回しているそうです。



「でもな、振りが甘くなったわ。年やな」



って友達が言ってました。



なんかね、嬉しくなるね。そういうの。

これからも、元気に鉄パイプ振り回して、



こどもを追いかけ回してほしいね、ヤン坊。