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このブログは
海外(タイ・アメリカ)で育った帰国子女ガル子(21歳・海外歴約9年)とガル男(18歳・海外歴約11年)の英語ペラペラ日本語おっぺけ、たまにまだある異文化ショック!!なお話とおっちょこオカンBoiが直面するアラフィフヘルス&美容&実母の介護問題からの円形脱毛を中心に構成されてます。夫は単身赴任中。時折生存確認程度に登場です
詳しくは「はじめに~家族紹介~」を読んでね
姫(実母)を施設からランチのために外に連れ出す計画は、施設のスタッフの協力のもと、滞りなく進み、お迎えのタクシーが待つ場所へ車いすを押していた時のこと。
お洋服やアクセサリーを売っているお店の前を通りかかり…
ショーウィンドウに飾られた服を見て
姫:「ちょっと、この服素敵!!この店に入ってちょうだい!!」
と言う。
それは
ボディにしっかり沿う鮮やかなグリーンのレースのワンピ。
ワンピース…
着るときに一切伸びないレース…
と思いつつも、施設ではこんなショッピングもできないしな~、と思いお店に入ることに。
ワタシ:「あのワンピースはワタシの年齢でもちょっと派手かなぁってくらいだから、どうかなぁ~」
と言いながら、店に入ると
もうワンピはどうでもよくて、早速ネイビーのアーガイルのモックネックのニットを指さして
姫:「あのネイビー見せて」
と言う。
するとワタシと同い年くらいの店員さんがやってきて
「あちら、ツイードのプルオーバーなので、伸びないんですよね。脱着が少し難しいと思います」
と。
この人、ワタシが求めてるものをすでに察知してる…
すると
「これなんかいかがですか?」
と出してきてくれたのがエメラルドグリーンのカーディガン
姫、鏡の前で試着して
「違うわね、この色は私には合わない」
とご機嫌斜め。
すると店員さんが
「このピンクのニット、お似合いになると思いますよ。ネックの部分を折り返すと、違う柄が出てくるんですよ」
と出してきてくれたニット
姫:「みんな私にピンクが合うって言うのよ。またここでも言われたわね」
とギュイ~ンとご機嫌に。
ワタシ:「じゃ、これにしようか」
と決めて会計をしていると
店員さん:「これ、手洗いできますから、ネットに入れれば洗濯機も大丈夫ですよ」
と。
ワタシ:「さすがに乾燥機は無理ですよね?」
店員さん:「乾燥機はそうですね。お母さま、施設にお入りですか?」
ワタシ:「はい、そうなんです」
店員さん:「なら、乾燥機に入れられる服にって言われますよね~」
と返ってきた。
よくご存知で・・・
店員さん:「うちの母も施設にいて、『乾燥機に入れられる服を持ってきてください』って言われるんですよ」
だからよくご存知、だったのか。
ワタシ:「うちもその通りで!でも探すんですけど、なかなか良いのがないのが現状でして…」
店員さん:「うちもです。施設からユニクロの服なんかでって言われるから買って持って行くんです。でもね、母が『こんな男みたいな服、いらん!!』って言って、結局着ないんです」
あ~、わかりみが深い
首、もげて落ちるほど頷いてまうやん
店員さん:「結局ね、母の好きな服しか着ないから、施設に行って服を持ち帰って自分で洗濯して次行く時に持って行くってしてるんです…ふぅぅぅぅ」
ワタシ:「一緒です!!!」
なんなら、その「ふぅぅぅぅ」までセットで一緒
まさか、フラッと立ち寄ったお店のレジで
こんなに共感し合えるとは
嬉しい
泣いてまう
「大変ですけど、お互いがんばりましょうね」
と二人でお互いを励まし合っていると
姫が
「ボイ子さ~ん、あのネックレス素敵、見せて」
と。
そこにはデヴィ夫人がパーティで付けるようなゴージャスで特大の真っ赤な石が輝くずっしりと重そうなネックレスが。
ワタシ:「ありゃ、パーティ用だね」
姫:「え?」
店員さん:「あちらは、パーティドレスに合わせるものですね~」
店員さんも助け船。
ワタシ:「ピンクのニット、包んでもらったよ~」
と話題を変えようと、姫に袋を渡す。
出口に向かって車いすを押していると
姫:「ボイ子さん、このジャケット見せて」
「あ、このバッグ、ちょっといいじゃない」
「あら、このニットはどうかしら」
ワタシが先ほど買って差し上げたピンクのニット
お気に召してない、とかじゃナイヨネ…
不安になるわ
いざ、施設から出てランチに行くぞ
その1
その2