今日は、みなさんから頂いた英語の質問にガルたちがお答えいたします番外編をお届けいたします。

 

何が番外編かというと・・・

何名もの方からこのご質問をいただいたんですが、この質問に関しては、ガルたちがアメリカにいる間には、基本的にあまり耳にしなかった言葉で、今回は、一緒に勉強しようという意味で、番外編といたしました!

 

本日の質問はコチラ

最近よく聞く「ソーシャルディスタンス」。英語圏では、social distancingで使われています。social distanceとは違うのですか?ネイティブの人たちは使い分けて使ってるんですか?

 

今、コロナの感染を広げないためにソーシャルディスタンスを保つようにと言われ、この言葉が急に現れてきましたが、そうです、英語圏では、同じ状況ではsocial distancingingが付いているんです。

 

まぁね、日本人にとってingって

「とったら動詞の原形でしょ?」

「ほな同じ意味でしょうが」

「言いにくいし取ってまえ」

くらいの存在ですわ、正直。

 

そらアルフィーの「星空のディスタンス」聞いて育ってきた世代には、ディスタンスって言葉の方がおさまりエエもん。

 

これ、social distanceの本来の意味は「社会的距離」。でもこれは、物理的な人と人との距離ではなく、その人との間にある「感情的な距離」の意味合いの方が大きんです。

 

社会学用語で、「個人と個人、集団と集団の間にみられる、親近感とか敵対感といった感情のレベルでの親近性の程度を表すための物差し」とまぁ、詳しく知りたい方はボガーダスおじさんで検索していただくとして・・・

 

実際の文章の使われ方としては、

~the greater social distance between persons, the greater will be the tendency to perceive unfamiliar beliefs, behaviors as abnormal....

(人同士の社会的距離間が大きければ大きいほど、一般的でない信念とか、異常ともとられるような行動を受け入れがちとなるんだろう…)

 

とまぁ、この場合は、宗教のような独自の教えを元とするグループとその他の人たちとの間にある距離をsocial distanceと使っている文章で、このほかにも人種ね、黒人と白人との間にある社会的距離だとか、そういう時に使われる単語だと。

 

もっと「オオカワドラマ」風にわかりやすく言うと

 

「おぬし、知っておったか。あのA藩のヤツら、謀反を起こそうと企てておるらしい、どうも考えがゆきすぎておる」

「さよう。われらB藩はA藩との間にソーシャルディスタンスを取って、離れておいた方が得策じゃの」

 

ま、こんな感じっすかね。

 

なので、現在のコロナの状況における、「人と人との物理的な距離」という意味においてはsocial distancingを使うべきであり、例えば、スターバックスからのメールにも

このようにsocial disancingと実際に使われています。

 

 

で、最近はというと、socialには「社会的」だけでなく「社交的」って意味もあると。


そうなると、この言葉は社交的な距離を取れっていう風にも取れてまうと。待て待て、人と人とのつながりはどんな状況でも維持しようぜ、特に、会えなくても、SNSでつながり続けられる時代。家にいて孤独を感じる人もいるかもしれない今はSNSで社交的距離は縮めたほうがエエねんと、現れたのがPhysical distancing(フィジカル ディスタンシング)物理的距離という言葉。

 

WHOも約ひと月ほど前からフィジカルの方を使って専門家が発言するようになっているという。

 

ただね、ワタシら日本人が注目すべきは、後ろの方の文字。ちょっと〜、どっちにしろ、distancing言うてますやんか・・・ってとこ。

ほなやっぱり

ing取ったらアカンかったんちゃうん?

 

日本にまた本来の英語とは違う意味のカタカナが定着してしまう。そして、この問題はいつも「いつどないしてそないなった!?」と騒ぎ立ててきたんだが、ワタシもボイラーちゃんたちも、その誕生をついに見届けてしまったということになるのではないか。

 

変なカタカナって

突如として、シレ~っと生まれてたんやね。

 

 

ホンマの意味にはingがいる。

それだけ、脳の片隅にでも置いといてください。

 


 

【おまけ】

オオカワドラマってなんでそんな言い方したん?と思った方、日曜の終わりにもっぺんあの衝撃ストーリーを読んでおきたい方は右矢印コチラ 行ってらっしゃい。

 

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