絶対に勝たないといけない相手
コロナが、突如現れて、猛威を振るっているさまを見たときに思っていた感情。
あれから2か月。この長期戦の流れを見ながら、もうこれ、共存していくもんなんやろなぁ、と少しずつ意識は変わりつつあるというか、ゆるやかな覚悟に変わってきてんな、と自分自身思うのだ。
台所では、買ってきた1週間分の野菜も、生で食べる華奢な葉もの→茹でていただく葉もの→根菜類と日持ちの順番に消費。買ってきて5日、じっと待っている根菜にはもう
おんぶに抱っこに肩車
アンタなしでは、やってかれへんわぁ状態。
残りそうな少量の野菜も全部ひとかけらも残さず喰いつくすぞと怨念オバケみたいな精神で、ピクルスに。そうすることで、買い物の回数を出来るだけ減らしていったんねん、とか外出自粛で世の誰かをこの手で助けたんねんとまぁ、気持ちは
世のヘルパーおばちゃんの真骨頂!と言わんばかりに、それはそれは意気込んでいた。
でももう、その台所でもね、共存スタイルに変えていかんと、やっぱりもたんわぁ、と。そこで「新しい日常」、百合子ちゃん的には「ニューノーマル」、これを自分の生活に落とし込むとはどういうことだろうか、とちょっと考えてみたのだ。
自粛生活の中で、台所内で一番気を遣っていたのが、その野菜の扱いだったので、そこを中心にいくつか試してみて、気持ちが上がった頑張り過ぎない野菜の長持ち方法に辿りついたのだ。それが、いつもとはちょっと違うピクルス。
ちょっとエエとこのピクルス
どういう事かというと・・・
テレビでね、フランスのパリ1区で7年連続1ツ星を獲得している日本人がやっているお寿司屋さんが出てた時があって、出来るだけフランスの物を使ってるけど、これは絶対日本から取り寄せてる、と映し出されたのが、「お酢」だったのだ。しかもわが実家の近くで作られているお酢。
そんなエエのか!とすぐにネットで検索すると、ピクルス用のお酢も販売されてたのだ。その名も
「ピクル酢」。どっしりとしたダジャレに社長のセンスを感じるやんか。
しかし、自分的ダジャレ商品名一位にはまだまだ及ばぬ。やはり永世名人的な商品名は、これ
草刈り機まさお
もう5万点!とか思いつつお酢をポチり。
早速半分だけでラップしてるキュウリとか、ニンジンのへたの方など、うっかりしてへにゃ~やカッスカスとなってしまいそうな野菜たちをボンボン投入。
漬け込むこと一日、早速食べてみるとアンタ、初っ端からまろみがスゴいのだ。もちろん酸味もちゃんとある。なんというか、数日後になら得られる味わいがすぐ手に入るというか・・・。
・色んな工程をすっ飛ばして一発で出来る楽チンさ
・もう明日はアカンで、の野菜を自分主体で上手に転がしてる感
・ちょっとだけお金を使って贅沢しもうてるとこ
まさに、このコロナ禍でできていないことが一気に出来てもうたのだ。
・買い物してきたモンを除菌シートで拭き上げる面倒さ
・予防な日々にコントロールされている生活
・ちょっとの贅沢も許されてないかのような日々
に辟易としていたのかもしれない。
さらに、この野菜、漬け込みすぎて酸っぱくなったら、タルタルソースに、つけた後の液にオイル混ぜてドレッシング、さらに鶏もも肉をマリネして焼いたら、やらこ~て旨いのよ~。
なんべんもしがむで
長期戦のコロナと共存のスタートは、自分自身にどんな心の作用があるのかも読めない。だから、時間がある時、心に余裕があるときは、手間のかかることをして対応し、ちょっと疲弊感が現れてきたなぁ、といういつもにはない「ややこしそうな波」が来た時に投入する、独自の台所のビタミン剤を持っておく、これが新しい「台所」の日常なのかなぁ、と自分なりに解釈。
我が家のビタミン剤として、まずは、このお酢と寄り添っていこうと思う。
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