人の名前には、スタンダードってものが、国ごとにある

というのを知ったきっかけはハタチの頃。

 

初めて3週間ほどイギリスでホームステイをしたとき、通っていた語学学校の最初の授業での自己紹介で、○○子です、○○みです、と同じ音で閉めくくる日本人の名前が続き、先生が

お~アナザーKO!!

お~アゲインMI!!!

と白目をむいていたのを覚えている。

 

言われてみれば、似たような音で日本の名前って終わるよな~、と。

 

そう、名前ってのはその国々で「名前とはこういう音の並び」というある程度のスタンダードがあるのだ。

 

ムスコのガル男、日本に帰って来て、クラスメイトや部活で関わる人たちの名前を覚えるのに必死だ。

 

「今日さ、み、み、みゆ・・・」

と女の子の名前を言おうとしているのだが、あと一文字が見つからない。

 

我々からしたら、みゆ、ときたら「みゆき」かな?とか勝手に候補がずら~っと出てくるのだが、ガル男にはその候補がない。

み、みゆれ、みゆめ、みゆけ

新進気鋭だなぁ~

的名前が発せられていくのである。

 

これはガル子が小学生の頃にも起きたことがある。算数の文章問題を解いている時のこと。

 

【問題】

いま ここに おはじきが2つあります の

ぶおくんが3つたしました ぜんぶで いく

つでしょう

 

この問題を読み上げるのだが、ガル子は

 

おはじきが2つありますの

ぶおくんが~

 

と読み上げたのである。

 

「ぶおくん」て誰やねん

いや、その前の「2つあります」で意表つかれすぎて、ふいてもうたやん。

 

そう

ニ~コ~、ジェイムス、アレ~クサ~みたいな名前が毎日なこの子たちには、「みゆれちゃん」も「ぶおくん」も日本の名前としてあり得るかどうかの判断材料はなく、そんな名前ないよな、とは思わないのである。

 

この名前の「音の並びの標準値」は、半年やそこらでは習得できないらしく、今でも苦戦しているガル男。

 

これからもっとたくさんの人と出会い仲良くなって、日本の名前のストックが増えていった時、ガル男の日本語での生活にも少し余裕が生まれてくるのかと思うと、俄然楽しみになってきたオカンだったのである。

 

 

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