「絶対ムリ」
神妙な面持ちで、帰宅してきたムスコのガル男。
順調にも思えた新しい学校生活、やっぱりつまづきが見え始めたか・・・。人間関係か?それとも部活で何かあったのか?と、話し始めるのを待っていると
「覚えなあかんくなった」
とひと言。国語で、とある文章を暗記しないといけないことになったというのだ。
なんや、そんな事かと思うかもしれないが、日本語の取り出し授業で「川」やら「海」やらと最初の一歩的漢字から日本語をやってる子が、いきなり中3の教科書に載っている文章を覚えないといけないのだ。6歳の子が14歳の問題にチャレンジ。そりゃぁ、阿部さんの「加藤さん事件です」バリに神妙な面持ちにもなるだろうよ。
で、一体なにを覚えないといけないのか、と聞いてみると、えっと、アレやん、あれ・・・となかなか出てこない。
そこから覚えられねぇのか・・・
前途多難だなと思っていると、検索に引っかかった一文字を絞り出してきたのである。
紫さん
「紫さん」っていうお話しを覚えるのかとガル男に尋ねながら、
まさか・・・・
いやそんなハズはなかろう・・・
的な想像力がオカンに働いた。いやおそら古参のボイラーたちにも今浮かんでいるだろう。怖いが聞くことにした。
それって、もしかして
紫式部ちゃうやろな
違うと言ってくれ、そう願っていると
「あ~そうそう、なんかそんな感じの4シーズンが順番に春から出てくるやつ」という返事。
それ清の少納言さんや
一緒に学んだのか。脳みそ飽和状態で、紫が先に飛び出たらしい。いや、そもそも「さん付け」て、近所のおばちゃんみたいになってもうてるがな。
その4シーズンの1シーズンを選んで暗記しないといけないらしい。
しかしだ、その授業中に、「なら、先生、春は有名やから、春の暗記はなしにしよう」と言い出した子がいたらしい。
おいっ!!!
と「児嶋だよっ」バリに突っ込んだガル男。だってガル男にとったら
オールシーズン オールニュー
こうして、敵は味方にありと、ぴゅーと出血中のガル男の目の前で、一番短い「春」が消えてしまったのだ。
どれを覚えるか、夏から冬までを並べて、じっくり眺めているガル男。結果選んだのは夏だった。理由は言うまでもない、春の次に短かかったから。
こうしてガル男、急に平安時代の日本語を詰め込まなければいけなくなった訳で。
ガル男の脳みそ、下半期ぶっちぎりのパニックだろうな。
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