ムスコのガル男、日本の中学への編入テストで行われる面接の練習にいそがしい。

 
面接は日本語および英語の両方で行われるのだが、練習時の英語の雄弁さに比べて、日本語が愛しいほどにつたないのだ。
 
英語だと堂々と「青年の主張」みたいな勢いで目を見て表情豊かなのに、日本語になると目がすぐ遠泳に出てしまう...
泳ぎ出すな、帰ってこい
 
それでも毎日コツコツやっていくうちに、少しずつだが進歩もある。ガル男、出来るだけ敬語を使って喋ろうと頑張り始めるのだ。
 
ある日のこと、その日は家族構成をトピックに話を進めることにしたのだが、オカンの話になった時であった。
 
普段はワタシのことをMomと呼んでいるのだが、さすがにガル男もその呼び名ではいけないことはわかっていた。しかしオカンの良き呼び方が出てこない。「えーっと、えーっと〜、あっ!」とついに絞り出した呼び方が
 
 
母上
 
 
時代!!
 
江戸時代の武家家族か。
椅子から転げ落ちそうになりながら、「母上ってどっから仕入れたんや?」と聞くと、「ケロロ軍曹」と答えるガル男。そう、ガル男は日本語の練習に、とYouTubeで日本のアニメやドラマを探し、日々リスニングとボキャブラリー習得に励んでいたのだ。その学習用にガル男が選んでいたのが、「ケロロ軍曹」と「のだめカンタービレ」
クセまみれ
 
「のだめ」はよかろう。楽器や音楽の話だから興味がある分理解しやすいかもしれない。問題はアニメの方。なんでそんな小学校低学年が見るようなアニメを....。もう少し年相応なんを見たほうがええよ、と伝えると
 
人差し指を左右に動かしてNo noと言いながら、こう言った。
 
「コレが俺のレベル」
 
なにを言い切っとんねん
 
確かにまぁ、間違いではないけれども。
 
 
よし、ガル男、オカンは付き合うぞ。面接本番まで、学年を小学5年生くらいまでには引き上げような。
 
 
 
 

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