日本の証明写真のクオリティたるや、本当にスゴイと思う。

 

フラッと立ち寄った店でも、カメラを押すと、残りのおかずにかけとく昭和の卓上代表作品、食卓カバーみたいな照明がパシャ~っと光って、そらもう欲しい証明写真がすぐ出来上がる。

 

アメリカはというと、近くのドラッグストアで撮影するのが一般的だが、アホほど高い天井の電気だけを頼りに、白く塗られた柱を背に、なかなか画素数の低い片手におさまるサイズの銀色のデジカメを出してきて、その日出勤しているおっちゃんやおばちゃんが「ほな、撮るで」と撮影。そのスタッフの身長が仕上がりに大きく反映されるという一か八か写真なのだ。

 

うちの旦那が、パスポートの更新で写真を撮ったことがあったのだが、画素数が低いので、ぼんやりとした輪郭のなんとも不鮮明なものが出来上がり、今後10年、最強なIDとしてぼんやりフェイスが利用されていくことになってしまったのである。

 

そして先日、証明写真が必要になったのである。そう、ムスコのガル男、編入試験のための写真である。

 

アメリカでお馴染みのもやもやっとした青や茶の背景で撮るしっかり写真館だと50ドルはかかる。何か手段はないのか、と少しネットを検索することに。

 

写真加工アプリなんかもあるが、問題は印刷。我が家のプリンターは論外レベル。印刷サービスのところに持って行くとなると、写真用の用紙を購入しないといけない。その全てを一か所で網羅してくれるものはないのかと探していると、自分で撮影した写真のデータを送り1枚から印刷してくれるというサービスをいくつか見つけたのである。

 

詳しく見ていくと、やはり大きいサイズへの種類は豊富。カテゴリーのタイトルも「印刷と拡大」

いや、小さしたいねん

 

デカいの大好きアメリカで小さいモンを探すのは一苦労である。あきらめずに探し続けると、ドラッグストアCVSとwalgreenのサイトにウォレットサイズに加工ができるというものを発見したのである。

 

ウォレットサイズというのは、いつでも奥さんを子供を孫の写真を財布の中に入れておけば見れるでしょ的な小さいサイズの写真である。しかしそれでも縦7.5㎝横5cm・・・。

アメリカ 精一杯のスモール

 

日本の3cm×4cm的なちびっこ写真は、この国では必要ないのである。ならば、やや引きの写真を撮り、ウォレットサイズで印刷し、必要なサイズに切れば良いのではないか、という結論にいたったのである。

 

ガル男を白い壁の前に立たせ、店のデジカメより断然優秀な携帯を縦に持ち、おへその少し上から、頭の上に余白をのこして撮影。フィルターをかけて明るい仕上がりにし、家からより近いCVSのサイトでウォレットサイズを選択し、データを送信。

 

1時間後、CVSへ向かうと、つやっとした写真が出来上がっていたのである。お値段1枚なんと99セント。

店じまいすんのか?

 

ひっくり返るほどの激安。その店で撮って印刷するよりも高画質なのに安く仕上がるという、おかしな現象となったのである。

 

こうして、引っ越しでわちゃわちゃしているさなか、願書作成という気の重い作業が始まったのだが、取り敢えず心配していた写真部門は完了したのであった。

 

 

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