さて、コツコツと引っ越し準備を進めているのだが、同じく、引っ越しが決まった家族がいる。ムスコのガル男がお世話になっているオーボエの先生だ。

 

彼女のご主人は医大を卒業し、研修医としてコロラドで勤務することが決まり、引っ越しをすることになったのである。

 

そこで、先生に我が家の家具を見せ欲しいものはないかと聞くと、ベッドとカーペットが欲しいとなり、交渉成立となったのである。

 

先日、その引越しの日となり、昼過ぎ、引越しトラックを運転する先生のお父さんと先生とご主人がやってきた。トラックの扉を開けると、もう荷物でパンパン状態。上の方に隙間がいくつかある程度。「先生、あの上のスペースに入れるつもり?」と聞くと「そう、入ると思う」と言うのだ。

 

ならばと、全員でマットレスを頭上までぐっと持ち上げることになり、せーのと声を合わせてえいっ、と持ち上げた。ふわっと持ち上がったマットレスは、3人の背の高さに上がり、ワタシつま先立ちになってもうて待てまて~い状態。かろうじて触れている中指。

 

クスクス笑いだす3人。ところが、上のスペースにぐっと持ち上げると、マットレスが斜めに傾き、ワタシ、ヘッドで支えるというミラクルヘルプを繰り出す。

みてみぃ、おらんよりマシやろ

こうして、華麗に存在意義を見せつけ、その上の隙間になんとか押し込めたのである。

 

しかし、まだカーペットがスタンバイしている。先生が「ここの中央にその隙間があるから」といい、みんなでカーペットを持ち縦に入れ込む。

テトリスかっ

このカーペット差し込んだら荷物全部消えんちゃう、とかいうたりして差し込んだのだが、なんと、1メートルほど入らず飛び出してしまったのである。もう押し込めない状態はかえられないので、先生のお父さんがひとこと「曲げよ」と言い、男の力でグーンと押し、ブリーンと曲がる我が家のカーペット。

 

エエねん、先生たちがエエと思うんやったらエエねん

 

 

と無残な姿の元我が家のカーペットを見ながら、送り出すことにしたのである。

 

準備は整い、出発の時。先生のお父さんとご主人が荷物をコロラドに運び、先生は家の手続きなどがあるので、後日コロラドに発つ。先生、旦那さんとしばしのお別れである。

 

すると、旦那さんが先生を呼び、ぐっと肩を抱き寄せ、顔が近づく。

ちゅ、ちゅ、チューすんねんな~

と慌ててワタクシ、トラックの反対側に逃げる。するとすでに逃げていたお父さんがいた。さすがアメリカ人、行動がわかってんねんなぁ、と、人前でチューなどしない文化で育ったワタクシは、失礼をこきそうになったのである。

 

先生、ありがとう。

来週最後のレッスン受けさせてもらいます。

 

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