もう一度戻れるとは思っていなかった。
ある日、突然旦那が「シカゴのオフィスに挨拶しに金・土と行かないといけないから、くる?」と言ったのだ。
行くに決まってる
金曜はムスコのガル男の学校にオーボエのレッスンもあるから、旦那とは出発日が変わってしまうが構わぬ、と土・日2日間のシカゴ弾丸ツアーとなったのである。
現在リノからシカゴへは直行便がないため、ダラス経由で行くことに。遅れて当然のアメリカの国内線。一番の理由は、機材がまだ到着していない、というやーつ。なら朝イチのフライトなら、少なくとも1本目で出遅れることはなかろう、と早朝便にしたのである。
こうして家を4時半に出発し、リノ発ダラス行きに乗り込み、定刻通りに出発。取り敢えず、ダラスまでの3時間ぐっすり寝てやろうと思っていたところ、機長からのアナウンス、「おっはようございま~す」と陽気にぶち込んできたのだ。
脳天に垂直に突き刺さるハイテンションボイス
そしてたて続けに「リノ発ダラス行き、もっと遅い時間に出発するフライトがあるの知ってるひと~」とアホみたいに朝はようから飛行機に乗り込んで、すでにヘトヘトという乗客に向かって一発かましてきたのである。機内、爆笑の渦。
パイロットにしとくの惜しいな
彼のネタは続く。
「今日はえらい泣ける映画を用意しといたから、みなさんティッシュをお忘れなく」と言い
「さ、今日は誰も空港に置いてけぼりにしている人がいなさそうなので、これにてテイクオ~フ!」
なんやねん、最後のテイクオフだけエエ声にしやがって。オモロすぎるやないか。
こうして、降って湧いた嬉し恥ずかしシカゴ弾丸ツアーが始まったのでありました。
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