その日は、年に1回、リノに住む女子が集まってあれやこれやと楽しい時間を過ごす日であり、家を空けるがよろしく、と旦那に前もって伝えていた日であった。

 

朝起きると、ワタシよりも早くに起き、身支度をすませている旦那がいた。出かけるのはワタシだが、と思っていると

「それではハチムラくんを見にいってきます」

と言った。

 

誰やねん、そのハチムラって

 

聞くと、現在ワシントン州のとゴンザガ大学の学生だという。日本の富山出身で、その才能をかわれ現在ゴンザガ大学でバスケットボール選手として活躍している、というのだ。

 

アメリカ、只今、カレッジバスケ、トーナメントに出場できるチームが決定する最終段階というところで、盛り上がっている時だという。そのトーナメントに入ってしまうと、チケットが高額になるもんやから、行くなら今、という

そもそもなんで「行く」が前提になっとんねん

という不可解なプレゼンで押し切られ、サクラメントまで行くといって、出発していったのである。

 

テレビ中継もあるというので、試合開始時刻にテレビをつけて驚いた。そこにうつるのは、あなたの町の体育館、というくらい小さく、明日のイベントはママさんバレーです、と言われても「へぇそうですか」と受けいれてしまいそうな体育館なのだ。

 

こ、こんな試合を見にアイツは雪の残る峠を超えてまで見に行ったのか・・・・と。

アイツ、本気(マジ)やな

と旦那のバスケ熱のガチ度を痛感させられたのである。

 

そして、試合途中電話がかかってきた。「オレの後ろにカメラあるから、うつりそうにもないわ」と。

 

そう、以前シカゴでの試合の途中、でっかい風船が投入され、みんなでポンポン飛ばすというお楽しみタイムがあったのだが、そのでかい風船を「わ~い来たきた~」と嬉しそうに両手あげて触ろうとしてる旦那とムスコのガル男をテレビカメラがとらえ、

華々しく全米デビュー

の過去があるのだ。

 

俺は今回テレビに映らない、というどうでもいい報告の電話を一本入れた後、彼は、試合に集中し、我々はそっとテレビを消した。

 

本帰国へ向けて、ここでしか出来ないことをせっせと実行している旦那。忘れんな、本帰国はオマエだけじゃねぇ。家族も一緒に帰んねん・・・と思うと沸々と湧いてくる怒り。

 

オノレ、もっぺんハワイ旅行つっこんだろか

 

 

ハチムラくん、いや八村塁くん、彼、ホンマにすごいバスケットボール選手で、強豪校をバンバン負かして現在、リーグ1位。NBAのドラフト1巡目で指名されるのは間違いないとかなんとか。

 

「いやぁ~生で八村くんのプレー見れてよかったよ~」と帰って来てからも感動しきりの旦那。翌日もずっとハチハチ言い続ける旦那。そんだけ心に深く響いたんなら、まぁ、ええとするか。

 

 

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