先週と先々週リノは寒かった。買い出しに行く気もなかなか起きず、あるモンで勝負という限界よろしくメニューで食いつないでいたのだが、いよいよ底をつきかけたので、買い出しにいくことに。しかし、この日が、運悪く、雪が二日ほど続いた日であった。
その後も寒い日は続くという予報であったので、多めに買うとこか、とデカいカートを押しながら店に入ると
すっからかん
こんなもん
オイルショック並みの売り切れ方やん
と焦りそして考えた。ここは通常トマトが置かれている棚である。リノでトマトが主役のイベントでもあったんか？と。後ろの棚をみると、
サラダ用のカット野菜もカラ。
カット野菜にトマトが売り切れ。なんや、リノ全体で
サラダ記念日とかあんのかい？
とそこに貼られていた貼り紙を読むと
『すまない。今日は食材少なし。天候のせいでトラック来れず』
と書かれていたのだ。
そう、あのキレッキレの岩山の峠の道が、雪でクローズしてしまったのだ。リノに入る食品は、峠の向こうのカリフォルニア州にだいぶと頼っていているので、搬入日と悪天候が重なると、たった2日で生鮮食品なんかは尽きかける・・・という。
食品の安定供給に慣れ過ぎていた。
そんなぬるま湯でプカプカしていたところを、リノという町が「ちゃうねんで」と湯を全部抜き、まずは風呂釜から洗わんかい、と言っている気がしたのであった。
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