週末、特に買うものはなかったのだが、ふらりモールへやってきた。
その日はなんと靴が30%オフという素晴らしい日であったようで、靴売り場をウロウロ。
日本のバーゲンってのは、こ、これは、いったいいつ製作された洋服でしょうか的な、鮮度でいうと腐ってるレベルの服や、どこの倉庫に放り投げられてた?くらいに袖や裾がしわっしわの服など、店側というかもっと大きく企業側の在庫処分感がプンプンするもんが並ぶことが多い。
しかし、アメリカは違う。なんと、数か月前にお目見えした今季の新商品が、その店の期間限定割引きの対象になるということである。そして、このセール期間が終わるとまた普通の値段に戻って販売される、という
ほな、定価で買うたらアホやんか
的事例が勃発するのである。
なので、その日も、土曜の朝10時だというのに、靴売り場は人でもりもり。なのにスタッフ一人という、限界よろしくシフトだったのだ。
そこで、試着してみたい靴があったので、てんてこまい中の彼を捕まえて、「この靴のサイズ7」というと、無言で中に消え、白い箱を持って「んっ」と渡されたのである。
箱のふたも開けず、そのまま渡され開けてみると
当然、梱包のビニールとかしっかりくるまれたまま。客が1つひとつ開梱していくという丸投げスタイルとなったのである。
履いてみて、鏡の前へ行き、どの服と合わせられるか脳内ミックス&マッチ大会が開催。
かなり迷い悩んでいた。すると、さっきのスタッフが近くを通り
「どう?」と聞いてきたので「まだどうしようか迷ってる」というと「助かる」と言ってレジへ急いでいた。
助かるて、アンタと鏡の前でこみ上げてくる笑い。
サイズ違いを要求されたり、「買うわ」とレジ作業をさせられるよりも、「客が悩む」が1人でも多いことが、今の彼にとって一番の喜びらしい。
ほどなくして、ワタシは購入を決め、レジへ。額に汗を浮かべていた彼は、手際よく靴箱を袋に入れ、支払い完了。
オマエならできると全幅の信頼を寄せられているのかもしれんが、マネージャー、セールの日はもう一人、入れたっておくれやす。
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