お肉でも食べに行こうか、と久しぶりの外食となったある日のこと。

 

控えめな値段のコース料理があったのでそれをオーダーしたのだが、スタートのオードブルから、しっかり揚げたカニコロッケ登場。

胃腸、いきなりピーク

 

さすがアメリカやなぁと言いながら、メインのステーキを食べていた時のこと、この店のマネージャーと思しき年配気味の男性が、ウェイターを呼び止め、何やら指示をし始めたのだ。

 

その指示をしていた場所というのが、我々のテーブルの真後ろで、丸聞こえであったので、その一部始終を中継したいと思う。

 

マネージャー(以下M):あそこのテーブルのカップルいるだろ、あそこ、わかってるよな?今日プロポーズが成功して、その後この店にきてディナーしてんねん。

 

ウェイター(以下W):それがどうかしたんですか?

 

M:おいおい、わかるやろうが、この後。

W:え?オレに何かしろっていうんですか?

M:だから、プロポーズ成功した後のディナーや言うてるやろが

W:だから何がしたいんですか?

 

このウェイター、古市かっ

 

キレかけたマネージャー、必死に怒りを収めて、「この後デザートやろが!厨房にプロポーズ成功したことを言うんや、ほんで、ちょっと粋なデザートに仕立ててもらえ、わかったな!」

 

みなまで言うた

 

だるそうな表情をしたウェイター古市、返事せず厨房へと消えていったのである。しばらくして、そのカップルの席へデザートが運ばれた。女性は両手を口のところへ持って行き、感動している仕草を、男性は胸に手をあて感謝の言葉を述べている。しかし、その感謝を述べられているのは、デザート担当の女性スタッフ。

 

あのウェイターは、マネージャーから強めに刺され、厨房にメッセージを伝え、幸せデザートのプロデュースに感情を乱されながらも一番に携わったのに、客からの感謝の言葉は、男同士のいざこざを知らない、ただ運んだだけの同僚ウェイトレスに持ってかれてもうたのだ。

 

彼には気の毒だが、あのカップルには素晴らしいプロポーズの思い出となり、この店の評判もきっと上がることだろう。

 

そんなことを思いながら、我々のテーブルに最後に運ばれてきたチョコレートを口に入れた。それはなんとチョコミント・・・。アカン、歯磨き粉や~と、椅子から落ちそうになるワタクシ。

 

ほな、残りはオレがいただくわ、と旦那が嬉しそうに頬張る。

オマエ、チョコミン党やったのか

 

全部くれてやる。

 

 

 

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ガル男の秋休み終了。やっと昼ご飯どないしよ~から解放デス。

 

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