膀胱炎の兆しを察知し、抗生剤を放り込んだものの間に合わず悶絶することになり、病院を訪れ、やっとドクターと対面できるところまでたどり着いた、という話の続き。(はて?という方は2日前のブログから順にどうぞ)

 

カチャっとドアが開いて、入ってきたのは男性の医師。しかも若い、更に言うと、なんと、なんと男前だったのである。

 

「クリスだよ、よろしく」と求められたのは握手。

こんな時にもナイストゥーミーチューでっか

 

具合の悪い患者と「オレ、今脂乗ってます」感たっぷりのエネルギッシュ医師との温度差のある握手会、もとい挨拶が終了し、ドクター、パソコンのキーボードに手を置いて、「さて、今日はどうしたの?」と質問される。

 

バーニングセンセーション第2幕スタート

えらいもんで、ナースに説明した時よりもすらすら、簡潔に言える。

 

 

アメリカのドクターのパソコンは、患者に対して45度であることが多く、日本のように90度ではないので、

しっかりとアイコンタクトがとれる。日本の大きい有名な病院なんか、ドクター、ずっとパソコンに向かって質問して、ほぼ目が合う事なく終了という不思議空間に出くわすことがあるが、アメリカその辺りは、さすが。安心感がある。

 

ドクターと会話している、というだけで治療されていってる気になるからだ。しかし、そのドクターの瞳が青い場合は、やや厄介だ。恋に落ちそうになる。

 

 

クリスもキレイな青い瞳であった。職業を聞く前からもう医者だと分かっている上に、男前で青い瞳なのだ。簡単にオチる自信がある。

『ワタシは子持ち、結婚間もなく20周年』と何度も唱えて自分を抑えつつ、飲んだ薬を説明するようにした。

 

薬は日本名では通じないので、何系の抗生物質であったかを先生に伝え、その後、排尿時、しばらくはバーニングセンセーション、でも今はほんと最後の瞬間だけリトルビットバーニング。今朝はノーブラッド イン ユーリーン、でもあのセンセーションを思うと、トイレが億劫でフィールソーバッド、と、男前と目を合わせてずーっと

おしものハナシ

 

あ~、クリスとは別のもっと素敵なシチュエーションで出会いたかった~。

 

その後、その高いたか~いの台の上でお腹をおさえたり、背中をたたくドクター。「菌がね、腎臓にまでいってないかのチェックだよ」とクリス。「知ってる。私もう膀胱炎マスターやから」というと、クリスが笑った。

 

クリスのその素敵な笑顔を見て、悟った。今、私とクリスをつないでいるのは膀胱炎なのだ。ここからどうやって恋愛に発展するというのか・・・・・。

 

隠れ家的診察室で人知れずひとつの恋を諦めたのであった。

 

そして、診察室を出る時、「あ、さっき採ったおしっこ、ものすごい悪い結果の時だけ電話するから~」と。

 

別れ際の会話もおしものハナシ。ありがとうクリス。私はアナタが処方してくれた薬で治ってみせます。

 

 

どうぞ、お元気で。

 

 

 

ひと夏の恋ならぬ、ひと診察室での恋破れたり。あはは、ながらく何言うとんねん(笑)

 

アップ読者になっておくれやす。