実家に帰る路線が不通となってしまい、大阪で足止めを喰らって2日。本来予定していたTOEFLのテストの日となり、幸い、大阪会場を抑えていたので、ムスメのガル子とムスコのガル男を会場まで連れて行った。

 

受付を済ませたら、テストは4時間ほどあるので、梅田でお買い物でもしようと思っていたワタクシ。

 

ガル子は何度か受けているので、1人でさっさと受付を済ませる。

ガル男は初受験のため、ともに受付へ向かい、身分証明のパスポートを見せると、一枚の紙を渡された、しかも親であるワタシに。

 

その用紙には、

15歳以下の受験者は、保護者の同伴が必要で、保護者はテスト中、テストセンターに滞在いただく必要があります

と書かれていた。

 

4時間ずっとでっか?

 

まさかの展開。

 

アメリカでガル子が初めて受けたのは、14歳。心配でテストの時間になるまで一緒に待合室にいると、「いつ帰ってくれんの?」とセンターのおばちゃんにイラっとしながら聞かれ、「はよ、帰ってくれるとありがたい」「基本的に受験者以外はいられると困るし、それが監視カメラにうつるから」とまで言われたというのに、その真逆のここにずっとおれと。自動販売機とベンチしかないこの空間に4時間ずっとおれと。

 

10分以内の外出は認める、とスタッフから言われ、慌ててテストセンター下のコンビニへ行き、女性誌と出来るだけ時間が潰せるような文字数の多い雑誌をさがす。「ぐっすり眠れる特集」をしていたクロワッサンを選び、塩系、チョコ系のおかしにわらび餅とコーヒーに水と4時間、どんな口になっても満足させれるラインナップで、待合室に戻った。

 

待合室は、背もたれのないベンチ式の椅子がずらり並ぶのだが、2つだけ背もたれのあるソファがある。4時間背もたれがないのは厳しい、と、同じ境遇の親たちが、何十脚もある誰も座っていないベンチを無視し、背もたれ付きソファに集まるという不思議な光景を作る。

なんか、光に集まる虫気分・・・

 

普段なら読まない、読者のお悩みコーナーや全く興味のない通販広告まで読みつくし、なんとかその時間をやり過ごしたのであった。

 

4時間て、ホンマ

 

 

マカオ行けるで。

 

 

梅田もマカオも行けず、ずっと中津にいたのでありました。

 

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