ワタクシが今住むこの町には日本食スーパーはない。2時間ほど車を走らせた先にあるカリフォルニア州サクラメントで仕入れることになる。

 

先日、そのサクラメントに一度行っておこうと出かけることになった。

 

途中、料金所のようなところに差し掛かった。ブースの前には男性が立っている。しかし料金を徴収するわけでもなく、指さし確認OKという動作だけして、我々の車は通過が許可された。

 

そのブースの上の看板に書かれていた言葉は

aglicultural checkpoint

訳すと、農作物検問所、的な・・・。

 

減速し、おじさんが指さしてうなずき、何をチェックされたのかわからぬまま、通過。

 

 

調べてみるとある記事に辿り着いた。

その検問所はネバダ州とカリフォルニア州の州境にあり、カリフォルニア州の自然界の生態系を脅かす外来種を持ち込まれてしまわないように検査するところだったという。

 

 

場所によっては、果物などを持ってないか?との質問があるらしいが、我々の場合、

おっさんの数秒の目視のみ

 

調べてみると、どうやら、ネバダナンバーの車は止められないことの方が多いとか。というのも、ネバダに入ってきている果物などのほとんどがカリフォルニア産。そこにうっかりついてる虫がカリフォルニアに入り込んだとて、それはただの

里帰り。

 

ここではもっと見られているものがあるようで...

 

この州境にはレイクタホという大きな湖があり、マイボートを持ち込んで休暇を楽しむ人たちも多い。

 

このレイクタホ、10年前に外来種であるクワッガ貝が発見され、これがカリフォルニア州の持ち込んだらアカン外来種リストに入っているんだとか。

 

今や湖でゆっくりするのに最高のシーズン。あの検問所では、ボートを牽引してないかを見ていたということにもなる。

 

なるほど、ナンバープレート、ボートを見ているんだとしたら、おっちゃんの数秒の目視、そして通過、理解できる。

 

いや、しかし、おなじアメリカ国内というのに、州が違うだけで、入り込む虫が「外来種」となるとは、州超えたら、もう外国やん。

 

 

カリフォルニア、世界でもトップの農産業の土地柄。ペストコントロールへの意識がスゴイ。