ムスメ、日本の高校を受験する!?のドタバタ劇場
~昨日までのあらすじ~
ある日旦那が発した一言。赴任期間が延びないかもしれない・・・。
ムスメ高校1年の6月に帰国になる!?急に降って湧いた日本の高校受験。帰国子女枠受験に指定された英語の資格を慌てて取得。海外滞在義務教育期間すべての成績、校長先生からの推薦状もそろった願書はハゲそうな物流プロセスを経てついに発送され、いよいよロスでの面接試験の日がやってきた。
ロスに到着した翌日。いよいよ受験当日となった。
面接のみを受けるムスメ。そしてびっくりなのだが、親も同伴の面接であり、親は添えモンではなく、もちろん質疑応答があるという。
部屋に入る。がっちがちの娘。ドッキドキのオカン。
ムスメから面接が始まる。しょっぱなの質問が、用意していなかった「学校の授業で、コレはユニークだなってのある?」だったのだ。案外カジュアルな質問内容に拍子抜けする。
しかし「学校の特色は?」という質問の練習はしていた。そこから引っ張ればエエだけ。学校も授業もこの際もういっしょこたでよろよろしいやんか、行け、ほれ、ひっぱって来いよ~、と右隣りから念を送り続けるオカン。
すると、何かを思いついたムスメ。
パワーポイントを使ってプレゼンをしているグローバルカルチャーのクラスを引っ張てきたのだ。
よし、出た、と安心したのだが、これは用意していなかった回答。もちろん、これをベースに質問がしばらく続く。つまりムスメがそこから発する日本語は、ぶっつけ本番の文章だらけ
思てたんとちゃうな~
と、予想外の展開となり・・・
何とかつなげたいムスメは、うっかり「やっぱ~、ていうか~」と
面接に渋谷のギャルご登場~
脇汗噴出のオカン。桂三枝やったら椅子から転げ落ちてたとこや。安定感のある椅子の用意で助かった、ホンマ。
そして、今のプロジェクト内容を問われ、発展途上国から1国を選びリサーチするというものだったのだが、「デベロッ」と言いかけて止まった。
あぁ、発展途上国という単語が英語で出かけて、日本語が出ねぇんだな、と横で思うも、オカンはこの時点では添えモンでいなければいけない。
う~んとうなり始めたムスメに、面接官「いいよいいよ、発展途上国って言いたいんだよね」と助け船を出してくれたのだ。ムスメ、笑顔で頷き、「から~1国を選び」と面接官の言葉を吸収して自分からは言わない「こすい戦法」で乗り切ろうとした。「発展途上国」って言える気がせーへんかったんやな。
これで山場は越えたかに思われたのだが、学校の先生についての話となり、熱心に指導してくれてる、と言いたかったのに、「先生はみな、強く・・・」と出てしまったのだ。強くときたら、アンタ、
抱きしめるになってまうで
と思いつつ、ムスメを慮る。
わかる、わかるでstrongly encourageって言いたいんやんな。それを訳してもうて、「強く」って出てもうてんなぁ、と。もう、あんたの面接、ボロボロやないか・・・
と思っていると、面接官の一人が英語の方が得意なのか、と聞いてきてくれたのだ。ムスメが英語の方が言いたいことが伝えられる、というと、なんと、そこから、面接は英語に変更。面接官が流暢な英語で質問。すると堰を切ったかのように喋り出すムスメ。別人格登場でなんじゃこれ。三枝さんの椅子の足、一本折れたで。転げ落ちて、山瀬まみに起こしてもらわんと。
こうして、ムスメの面接が終わり、「では次お母さまに質問を」と。来た~。なんでも聞いておくれやすの前のめり。「寮生活の心配事は」と。
ナイがな、特に。
そこを何故ないかを添えてご説明。
そりゃよかった、となり、一つ目の質問が終わる。そして、面接官、「ではこれで面接は終了です」と言う。
もっと聞いて~
用意してきたで。これまでの海外生活で子供が得たであろう事を笑いを盛り込んで仕上げたエピソードトーク集、創始者への熱い想いに賛同する真面目トーク編に、神の御言葉まで・・・。
こうして半年を費やして準備してきたムスメの高校受験は予想外な展開をたどり、たった10分で終了したのであった。