足の付け根の内側に、変な出来モンが出てきた。赤く痛く素人目にも「おでき」とわかるモンならまだ安心だが、なんせ、黒いモンとそれを覆うように出来た紫に乳白色が混ざったような、おおよそ健康体には現れないであろう色の出来モンが。

 

 

しかし、場所が場所だけに躊躇すること1週間。さらに、入院とかなったらの想像が始まる。

アメリカで入院か・・・。いや、ほなお金どないなる?我が家の場合、一旦自腹の後から保険請求のパターンか。その金額、どれくらいになるんや・・・と考えはじめる。こんな時思う。

海外で病院、面倒くせ~

 

 

しかし思い直す。悪いモンであるのなら、早い方がエエ。二人も子供を産んどいて、今更Vラインごとき、何やねん、そう言い聞かせ、予約をとり病院へ行った。

 

 

診察する先生。

「は~、なるほどね」と言った後、少しの沈黙があった。得も言われぬ緊張感。そして、先生が話し始める。

あぁ、結果がわかってまう。

 

 

「コレはね・・・・」

 

 

 

 

カスですわ。

 

 

 

 

 

カ・・・・!?

 

 

毛穴にカスがたまっただけ、だというピクピク・・・

 

 

悪いものでなかった、という安堵感がやってきたのだが、それをものすごいスピードで追い抜いていく「切なさ」。

 

 

分かっている。「カス」とは、その出来物の中にあったモノを表現しただけなのだが、まるで、自分自身が「カス」と全否定されているような、そんな気持ちにさせる切なさが押し寄せてくる。

 

更にVラインとカスのコンビネーション。

なんというか、なんというか・・・非常に切ない。

 

 

ハサミで切り、中を取り出し、薬ちょんちょんしてバンドエード貼って終了。麻酔ナシだったのだが、もう感情が忙しすぎて、痛みがさほど伝わってこない。

 


しかし、Vライン放り出すわ、原因カスやわって、なんや、この辱めは・・

 

いやホンマ

この出来事自体がカスやわ 

 

 

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