毎朝、ムスメはチアの練習のため、高校へ行っている。
毎日、練習着の指定があり、全員同じものを着ていく。しかし、それは、深い理由もなく、ただのコーチの思いつきコーディネーション。更にコーチのプライベートライフ優先のため、夜、11時過ぎに一斉メッセージで届く。
子ども、寝てるっちゅうねん。
練習着は学校名の入ったものが5種類からの指定もあれば、手持ちのものでもよい日もある。
先日、黒のナイキのカプリパンツにタンクトップ、という指定のメッセージが爆睡中のムスメに届いていた。
翌朝、ムスメは慌てて衣装を揃えて学校へ行き、間違いに気づいた。
タンクトップには特に指定がなかったので手持ちのタンクで行ったのだが、学校名入りの5種類の中のタンクだったのだ。
何故間違えたのかというと、いつもは、色、メーカー、学校の練習着か否かと細かく指定が入るのに、その日は、タンクトップという書き方であったためだった。
何名か同じように間違えていたのだが、コーチの目に真っ先にとまったのがうちのムスメ。
「お知らせ、読みなさいよ!!」
とものすごい剣幕でキレ始めたコーチ。
「全員合わせるといってるでしょ?何を勝手なコトしてんのよ!」
ムスメ、お知らせを読んだからこそ、ナイキのカプリパンツをはいている。その時点で読んでないのではなく、ムスメの勘違いだった、と慮ることはできると思う。しかしコーチは一方的にキレた後、ムスメの弁明しかけているのを聞かずどっかへ行った。
怒るなら、間違えた全員に怒れ、そうムスメは心の中で思ったらしい。
翌日、そのコーチは練習開始時間から10分遅れて、サングラスかけてふら~っと到着。
ムスメが言う。
自分の遅刻はエエんかい
帰る車の中でムスメが言い続ける。
「疲れた。もう、こういう理不尽すぎる感じに疲れた。練習でも支える子が急に手を離して落ちても、ベースの手が離れても、もっと耐えなさいと怒られる。持たれてないのに、上にいられると思う?」と。
せやな、支えなしに宙に浮いていられるとしたら
イリュージョンやな
日に日に削がれていくムスメのチア熱。
なんか、もったいなくて、悔しい。
でも、エエことばっかりちゃうねん。
ムスメよ、いろいろ、学べると思って、突き進も。
ポチっと、おおきに。