絶賛悶絶中の四十肩。
MRIの結果、腱にはなんの異常もなく、骨も健康そのもの、という医師の言葉。
つまり初老期に起きる老化現象という現実を突きつけられたダケ。わかってた、わかってたけど
切ないわぁ。
その翌日は、人間ドッグへ。小一時間いろんなところをチェックした後、最後のメインイベントがバリウム。
シュワシュワする粉を口に入れて、どろっどろの液体を口に含むのだが、あれほど、のどが奥にモノを通さないと抵抗することも珍しい。なんとか飲み干した後にやってくる、日常ではまぁありえないゴロゴロ体操。胃全体にバリウムを塗り付ける作業らしい。
他に方法ないんかい
そして、いよいよ台が真っ逆さまの方向に動いていく。技師さんが、「今年から変わりましてね」と左肩にゴリゴリと器具をセット。「なんですの?」と聞くと、「今年から傾きが増えました」と。「しっかりつかまっててくださいね~」と傾く台。おうおう、まだ行くか?と不安の中浮かんだ一曲、真っ逆さまに落ちてデザイア~。
昭和っ
ゲップをこらえなアカンは、逆さまに吊るされるわ、グルグル回されるわ
ワシが何をした?
とこの台ではいつも思わされる。
この大阪城を眺めながら受ける施設のいいところは、結果がその日に出るというところ。名前が呼ばれ診察室に入り、説明を受ける。
先生が言う。
「見て、この胃。キレイですわ~、ホンマきれい。この壁のとこ」
とぶっちぎりに褒められた。
ワタクシの42年の人生で「キレイ」と本域で褒められたことなど一度たりともナイ。味わったことのない感情が沸いてくるのがわかる。
キレイな顔してる女は、この言葉をしょっちゅうもらい、こんな気持ちになってんのか、と初めて知った。
キレイという言葉、いっぺんでももらえたこの人生に、ワタクシの胃に感謝。
ポチっと、おおきに。