旅行に行く前日、4時間半ほどのフライトを楽しく過ごせるようにと、子供たちに10ドルを渡し、これで好きなお菓子を買いなさいというミッションをくだした。
しかも、日系スーパーで。
子供たち、テンション上がりまくる。
10ドル分のお菓子
しかも日本のモンを
娘14歳。
自分の好きなモンを厳選し、甘い系と塩系、お口の中でのお菓子の踊り具合も全部絶妙に違うモンを上手に選んできた。
しかも短時間で仕上げてきた。
息子11歳。
そわそわしすぎて、まず、10ドルにできるだけ近づける、ということで頭がいっぱいになる。
よって欲しいモンではなく、10ドルに計算しやすいモンを選んでしまう。
好きなモンこれなん?
と確認すると
ハッと我に返ったような表情をし、すぐにお菓子レーンに戻り、頭を切り替え、好きなモンで10ドルに寄せてきた。
10パック入りプリッツに
お口の恋人ロッテのレギュラーサイズチョコパイ6個入り
たけのこの里
デカい、でかい!!
「遠足のお菓子と一緒やん。こんな箱入りのでっかいモン、リュックに入れて行かへんかったやろ?」
と言うと、きょとんとする息子。
ハッとして寒くなるわたくし。
せや、この子2年生の途中でアメリカ来たんやった。
小学校で遠足行ったん2回だけやん。
そう、うちの息子、「遠足用のお菓子」と聞いて
チロルチョコやらうまい棒やら入っている夢のビニール袋を思い浮かべることができないのだ。
こんなところに発見。
帰国子女予備軍の日本文化の欠落箇所。
日本文化って大げさな、っていやいや、これは文化だと言わせていただきたい。
学校での日常にお菓子があるアメリカと、特別な日だけにお菓子が許され、それに向けて作り出されるお菓子のドリーム袋。
これが息子に根付いていなかったとは。
結局、30分もかけて
コチラを選択。
やっぱり、10パック入りのプリッツは譲れんかったんやな。ポチっと、おおきに。