息子、娘が所属するフットボールとチアリーディングのチームは、ホーム試合の日にはコンセッションスタンド(売店)がオープンする。

 
この売店では食べ物や飲み物そしてチームロゴの入ったトレーナーやスエットパンツなども販売される。
 
そして親たちはワンシーズンに最低でも一回この売店で無償で仕事をしなければいけない。
 
自分の英語力がどうのこうのなどと言っていられない。だって、この仕事をやらないなら、100ドルを払わないといけないという
ルール厳しめ~
 
というわけで、
今年はチームロゴ入りの商品を売る青空売店の担当となったのである。
 
約1時間半その場を担当する。
担当の時間に行くと、売り場の服は、ぐちゃぐちゃになっており、
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端から順番に直し始めるワタクシ。
ぐちゃぐちゃの理由はこうだ。
5枚ほどのTシャツを重ねて一気にに畳まれている。お客さんが、広げて見ようと思うと残り4枚も一緒にワシャワシャと崩れる事に。
誰やねん、こんな横着したん!!
 
よって一番上の1枚だけ単独でたたんで置いておくことにした。
 
愛国心や、チーム愛の強いアメリカ人。spirit wearが飛ぶように売れていく。10月限定ピンクスエットも、もう季節はすぐに冬でっせ、という今なのに、Tシャツまでもがボカスカ売れていくのだ。
 
試合が始まり、ちょっと客足が落ち着いたところで、ブワっと風が吹いた。すると、先ほどきれいにたたんだ一番上のTシャツたちがバサバサ~っと飛んでいきかけたのだ。
アカ~ン!!
言うて慌てて抑えるオカンと、側にいた娘。
 
ハッとした。
そうか、そういう事だったのか!!
シカゴのこの風を考えて、飛んでいってしまわないように、5枚一緒に畳まれていたのか・・・と。
 
1時間半の作業が終わり、次の人に交代し息子の試合を観戦しに行った私たち。
 
観客席で強めの風が吹くたびに思う。
 
 
誰やねん、こんなことしたん
と言いながら、今担当している人が慌てて風で飛びそうなTシャツを抑えてるのではないか、と。
 
横着やなかった、
シカゴの風に対抗する知恵だった。
 
 
 
ほんまスマン…。
 
 
 

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