こどもたちの学校では年に何度か「訓練」と名のつくものがある。

火災避難訓練
竜巻避難訓練
ロックダウン訓練

昨日、補習校へボランティアに行っていたのだがその上記の内の一つ、ロックダウンの訓練の日であった。

これは建物内に不審な人物が入ってきた場合に取られる措置であり、ロックダウンつまり建物を完全封鎖しその人物を逃げられないようにし、かつ全ての部屋の鍵をかけるというもの。不審者が銃を持っている可能性は十分にあり、鍵をかけた教室でも入っても来れる。よって鍵をかけた部屋でもさらに物陰に隠れる、というとこまで訓練で行うのだ。

アメリカに住んでいるんだなと実感する。

これは学校だけではなく、モールなどでもロックダウンは行なわれる。

例えば、モール内で子供が迷子になったと店側に伝えたとしよう。店側は緊急放送を流す。しかも従業員だけにしか通じない暗号、番号や音楽を流しそっと事は進められる。そして全ての出入口が封鎖される。

ただの迷子かもしれないが、誘拐の可能性もあるからだ。

「白いTシャツに黒のズボンを履いた2歳くらいのお子様をお母様がお探しです。心当たりのある方は近くの従業員までお知らせください。」
などと悠長なことをしていたんでは、命取りにもなりかねない、ここアメリカ。

迷子対応の違いにみえてくる、アメリカでの誘拐事件、いかに身近かという事が。

図書室の棚の奥にひっそり隠れて座り、ともに訓練を受けながら、そういう国に住んでいるという事を忘れてはいけない、と感じたのであった。


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