最近通うことにした本気でお勉強のESLクラスにはポーランド人が二人いる。
このシカゴにはポーランドからの移民がこと多い。
私の周りでは、親の世代が1世または2世で、子供たちはアメリカ人として育っている子が多い。
居住している人数が多いと、その国の食材を取り扱うスーパーやレストランも増えるもので、スーパーで「ポンチキ」というポーランドの定番のドーナツも市民権をしっかり得て、アメリカのローカルスーパーでも毎日売られている。
しかし、このESLにいるポーランド人の彼女たちが言う
あれホンマのポンチキちゃうねん
と。
わかる、わかる。
寿司、いうて、オレンジや黄色なカラフルなモンがいっぱい乗せられたファンシース~シ~、よう見るからな、と、彼女たちの心中を察しつつ話を聞いていた。
そこで、そのポーランド人の一人、ポーちゃんがほんまもんのポンチキを買って持ってきてあげる、となり、先日、彼女がクラス全員分のポンチキを買ってきてくれたのだ。
おいしそうなその出で立ちに我慢ならず、かぶりつく。
その中のジャムはいったいどんな味なのかと期待を膨らませながら・・・。
ジャムに到達し2・3回噛んで静かになる日本人たち。
コメントを待たれている気もしたので、
おいしい、と答えたが、そのおいしいの後ろには、「か?」が明らかについていた。
ジャムの味は、プルーンににた味ですこし酸味が勝つ。見てお分かりの通り、形はミスドのエンゼルクリームとか入ってそうなヤツなので、甘いモンが飛び込んでくるに違いない、という想像と期待があり、軽く裏切られた感じがしたのだ。
でもそれ以上に驚異的にジャマをする味がある。
ポーちゃんが言う、「ローズで香りづけしてあるのよ」
それやん・・・。
香りづけレベルではないこの主張の強さ。
まるでトイレの芳香剤・・・。
手元にある飲み物は、健康を考えて、白湯のわたくし・・・。
濃いっこいコーヒーで洗い流したい気分なのに、
白湯では力不足~
口の中にしっかりと落ち着き、張り付くローズの香り。
残しては申し訳ないと食べるのだが、その一かぶりがどんどん消極的になり、なかなか減らない。いや、増えてへんか?と思うほど。
ふと見ると、横の韓国人、2口、3口で諦め、もう食べるのをやめていた。
潔い。
私ら味覚、一緒やねんな、とアジア的親近感。
その日のESLが終わり、家に帰る途中、信号で止まった時に、何気なく白湯を飲んだ。
再び広がるローズの香り。
しもた・・・。
タンブラーの飲み口に、2時間たっても消えないローズがいたのだ。
家に着いて、真っ先に濃いコーヒーを飲んだのは言うまでもない。
ポチっと、おおきに。