アリアナグランデのコンサートが終わり、ミルウォーキーを出たのが、もうすぐ11時という頃だった。


高速に乗る前に自分たちの車の前が立派なリムジンであることに気付く。

ない、ないと思うで、ないと思うケド、一瞬思いませんか?

コレ、グランデさん、乗ってんちゃうん?

と。


高速の入口でリムジンは右に、私たちは左となり、一応、一応ではあるが、リムジンの方をむいて、その時できる一番エエ顔をして、微笑んでおきました。


車を発車させてものの5分で子供たちは爆睡。


ここから1時間半のドライブ。

寝てはいけない、旦那が運転なのに、寝てはいけない、と必死に何かを話しながらつなぐ。


イリノイ州に入ってシックスフラッグの恐ろしいジェットコースターが見えたころ、最高潮の眠気が襲う。


会話がうまくかみ合わなくなり始め、でも話さなくてはいけない、という使命感から、口を開けたまま、意識を失っていく。


すると、運転席側の窓がウィーンと開いた。

その音で目覚める。

旦那、左手を外にだし、窓わくを掴んでいる。

何してますの・・・

と静観していると


ひー、痛いイタイ、イターイ!!!

と叫んで手をひっこめ、その痛い手で顔を触っている。


旦那も軽い眠気が襲ってきたらしい。

-15度ほどの外気に極限まで自分の手を触れさせ、自分を奮い立たせた後、そのもう感覚が死んでもうてる手で顔をさわり、ダメ押しの眠気覚ましを自分自身へおみまいする。

荒い、方法が荒い!!


そない、自分を痛めつけてどないすんねん、と言うと

この方法やとな

どんなミントよりも強い

と旦那。

知らんがな。


ここシカゴで仕事をすると、近隣のオハイオやケンタッキーと車で片道5時間で出張に行くなど、日常茶飯事となるため、そんな中で編み出した、この土地だからこその冬限定の「最強眠気払い術」らしい。


そうこうしているうちに、見慣れた景色となる。

夜12時半、我が家到着。


グランデさん、アメリカのエエ思い出をホンマにありがとう。



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