9時10分。
布DJ(ご存知ない方は昨日のブログをご覧ください)の前座から経過すること1時間50分。
やっと、やっとグランデさんがステージ中央奥から、せり上がる舞台と共に登場。
近いっ!!見て、この距離。顔ちっちゃ、足、ほっそ。1曲目から大ヒットソングやん、大合唱や~んと、あっという間に息切れ気味になりながら、ある異様な光景に釘付け。
アリーナ席、ほぼ全員がスマホをアリアナグランデに向けて、動画とったり、写真とったり。
純粋に曲を聴き、生グランデさんをしかと見ようという人はおらず。
時代やな~
芸能人を生で見るという異空間を楽しむことと、リア充をSNSで発信することの2つの欲望がせめぎ合い、SNSに軍配上がってる気がする。
グランデさんの気持ちはどうなんやろか、と思ったが、彼女もまた今の時代の人。
アリーナ席の最前列の子がグランデさんと一緒にセルフィーを撮ろうとしたところ、口をとがらせるセルフィ定番の表情を作って画角に入り込む。
ウェルカムなんや、コレ
と、ややおいてけぼりを感じる、オバハン。
すると前から3列目の地方だけでモデルとして活躍してます、という雰囲気の中途半端に垢抜けた美人グループが、アリアナグランデの曲に合わせて、自分に向けた携帯で動画をとり、口パクで歌う。後から見れば、さも自分が歌っているかのような仕上がりになる、というのを一生懸命やっている。
せやし、地方限定やねん、アンタら…
とチクリ思うわたくし。モデルかどうかも知らんケド。
グランデさんの歌声は素晴らしく、踊ろうが、走ろうが、寝ころぼうが、常に安定した声を出し続ける。彼女にはその歌手本来の「立派な歌声」があるからだろうか、ステージの装飾などいたってシンプル。
日本のお金をかけたセット、衣装のはや替えの見せる演出に慣れていては、あっさりとしたモンに見えるであろう。
これがアメリカのライブの基本なのか、そうはいってもまだグランデさんが「かけだしの歌姫」という扱いなのだろうか。
ライブはアンコールなしの1時間半で終了。
え?前座の方が長いやん・・・。
ポチッと、おおきに。