近くのスーパーへ行くと、入口にでっかい垂れ幕。


「スーパー内を改装していきますので、ご迷惑をおかけします。」


どの辺りがキレイに刷新されるのか、楽しみであった。


数日後スーパーへ行くと、いつもよりスタッフの数も多く、あわただしくしている。

しかしそこはアメリカ。

改装の間も営業は続け、決して早朝や深夜に作業を行うという、私生活を脅かすようなことは一切せず、通常の労働時間内で客に迷惑をかけながら、作業を進めていく。


トマト缶が欲しかった。

いつもなら3番通路にあるのだが見当たらない。


パートやバイトスタッフではなく、ちょっとちゃんとした服装のマネージャー風の人に聞いた。

「トマト缶、どこです?」

「あー、トマト缶3番の通路にあるよ」

と自信満々で答えられたので、見落としたか、と思い3番に行く。


いつもあるハズの場所に油が並んでいる。

やっぱりないがな、と1番の棚から全部見てやることにした。


こういう混乱の時、想像もつかんところにあったりするかもしれん、と絶対ないであろうオムツのコーナーや殺虫剤のコーナーまでくまなく探した。


ナイ…。


そして気付いた。

品物が動いたその後の棚が空っぽであるということを。

つまり、移動先にもともとあった商品は同時に動かしているのではなく、いったんバックスペースに下げられている、と。そしてそれをスタッフは把握できていないということも。


スーパーでの滞在時間が長くなってもうてるのは、何も私だけではない。

何度も同じオバサンたちとすれ違う。

ついには、あなたもまだ見つけられないの?などと声をかけられてまう始末。


あれから1週間。

ようやく終了した。

そして、それは、「位置替え」であって、「改装」ではない、とわかった。


大したことしてへんのに、大げさに垂れ幕書いて期待させやがる・・・。

それ、アメリカの悪いクセ。




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