ママの英語は音の高さが変・・・
子供たちが最近、生意気にも私の英語を批判する。
約2年前、この地に降り立ったお前たちに必死に英語を覚えさせ学校に馴染めるようにしてやったのはこのオカンであるというのに、あっという間にそのオカンの英語力を飛び越え、追い越し、今や批判・・・。
Don'tという音ですら違うとぬかす。
日本人特有の子音の音、破裂する音などが弱いくせして、英語っぽく言おうと、変にアールアールした音を出す、そうな。
言わせていただこう。
私は1時間に1本、未だ汽車と呼ばれるものが走っている田舎で生まれ育った。
中学の頃から英語だけ成績がよく、その時点で大学は語学系一本と決めざるを得ないほどのその他に期待がもてない点数であった。
高校1年の時、そんなど田舎に、2週間ほど金髪白人男性が滞在するとなり、街はそのビッグニュースで湧いた。英語好きの娘がいる、と聞きつけた人が、我が家に彼を連れてきて、1時間ほどの英語のレッスンを友人たち3人で受ける運びとなった。
ボイ、16歳。
初めて「生」の英語に触れた。
16で触れた生きた英語、は生きた音を取り入れるには時すでに遅し。
5歳までに触れた音は脳に残る、というからして、そこから遠ざかること11年。脳は今に比べてやわらかいといえども、語学音を仕入れるには、カッチカチ。
と、子供たちに説明したとて、わかるわけもなく・・・
娘が言う。
「ママ、よく言ってるやん。関東の人が”なんでやねん”って関西弁喋ったら、気持ち悪いって。音の高さがなってないから変やねんて」って。
なるほど、わしの英語は、あの違和感バリに変なんや。
もうぐうの音も出ない・・・。