手術説明を受け、帰宅。
丁度、兄から電話がかかっているところであった。
私の兄は内科医だ。
不安要素しかない心の内を吐露し、勇気づけてもらおうと思った。
「手術すんねんて、私」という言葉に
「よかったやん、コレで治るやんか」とさらり。
ドライすぎる・・・。
「腹腔鏡の手術って難しん?」と恐る恐る聞くと
「おー、めっちゃ難しいわ、内科医のオレに急に今やれ、言われたらな、ハハハ」
いらんねん、今、そういう医者ジョーク…。
「エエか、ネットであれこれ調べるなよ。あそこには、ウソと不安しか書いてないから」とアドバイスされる。
「それに、不安や不安やって、先生に言うなよ。医者としてはエエ気せーへんねん」
と、患者としての心得的なモンを諭されてしもた。
本来なら、落ち込むところだが、兄のあまりにもドライすぎる返しに、自分が怖がり過ぎてんのか、と思い直し、手術用に必要と買ってきたT字帯を広げた。
ガーゼのまさにTの字型をしたふんどし・・・。
わしゃ、「たむけん」か?
これを大勢の看護師や医師のいる手術室で、いくら全身麻酔下、意識がないとはいえ、すっぽんぽんの私に巻きつけるのか・・・と思うと、今や、手術の不安より、これからかくであろう人生最大の大恥に、ゾッとしたのであった。
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