無性にタイ料理が食べたくなる時がある。
先日ハリウッドスター御用達のスーパー、ホールフーズをふらふらしているといつもは素通りのお米コーナーに目がいった。
紫色のタイ米ってか。
試してみようやないか~。
タイには約5年住んでいたのだが、そのころ、台所の棚の扉を開けると、なかなかの確率でふわっ~と黒いものが目に入り、その黒いものは、間違いなく100%が何かしらの虫という、衝撃の生活をしていた。
帰国し、機能的な、虫なんかそうそう遭遇しないようなマンションに住みながらも、視界に黒いものが入るとドキーッとするという虫ノイローゼからの脱却には、だいぶ時間がかかった。
タイで買う日本のお米かてそう。研ぐと必ず黒い虫がぷか~んと浮いてくるのだ。ただ、すぐには浮いてこないので、研いだ後、いったんお水につけ、「あ~見つかってもうた~」と虫が諦めるまで待つという
別の意味でのスローライフ
を日々やっていたのだ。
なかなかのサバイバル感やったなぁ、と思いながら、今日のメニューをタイ料理に決めた。
このお米に合うサラダ「ナムトック」にしようと。
アメリカではパクチーが安く大量に手に入る。cilantroという洒落た名前をつけてもろて。
このサラダを作るのに必要な、ライム、ミント、紫玉ねぎが年中簡単に手に入るアメリカではタイ料理がとても作りやすい。調味料が違うだけで、メキシコ料理とタイ料理の具材は似ている。
今日はタイにいた時に我が家で働いてくれていたメイドちゃんに教えてもらったおいしいタイサラダナムトックのレシピをひとつ。
まずタイ米は日本のお米のように研ぐのではなく、さっと洗えばいいらしい。水加減はお米と同量か1割増しで。
豚ひき肉 450g(アメリカなら1Lbで)
パクチー 10本ほど(お好みでもっと多くてもおいしい)
ミント 5~6本
万能ねぎ 4~5本
紫玉ねぎ 3/4個
米 大さじ2(日本米で大丈夫)
粉唐辛子 大さじ1(お好みで調整)
ライム 大さじ3
ナンプラー大さじ3
①まず、お米を炒っていきます。プチプチはじけるんが楽しい瞬間ですわ。
②すり鉢に移してこするように潰していきます。
食べたときに少しコリっとする食感も楽しいので、粗めに潰す程度でOK。
③フライパンにひき肉とお水大さじ2に塩2つまみほど入れて、しっかりと火を入れる。完全に火が通ったらボウルに移す。
④スライスした紫玉ねぎ、粗く刻んだパクチー、ミント(葉)、小口切りにした万能ねぎと②を③のボウルに入れる。
④ナンプラーと絞ったライム(レモンでも可)を入れる。(まずは大さじ2杯ずつくらいで味をチェック。)
辛いのがだめな人はココで終了。辛いの好きな人はここで、粉末の唐辛子を入れて混ぜ合わせる。
味をみて薄いようなら、さらにナンプラーを足す。
何でもごはんにのせるタイ人仕様。現地の人たちは、トムヤムクンもごはんにかけて食べるのだ。
なかなかな色のお米が炊き上がってきた。
しかし、旨い。
アジアって料理に対して貪欲で上手な地域やなぁ、と改めてバーガー、ピザ、チーズ、ケチャップの国にいて思った瞬間だった。
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