出来るだけ日本の当たり前を海外に持ち込まないように努力はしているつもりだ。


しかし、どうしても日系スーパーで馴染みの食品、日本語での表示を見てしまうと、ついうっかりニッポンの当たり前をあてがおうとしてしまう。


先日とある日系スーパーに行ったところ、根菜コーナーの横に小さなワゴンが設置され、山の様に色んな野菜が積み上げられていた。一つ一つのパッケージに「おつとめ品」とシールが貼ってあった。


おつとめ品とは、スーパーの終了間際まで売れずにずっと陳列というお勤めをした食材と、お勤め帰りの人が帰宅途中に寄る時間帯が合致。その双方の状況をかけて「おつとめ品」と言うのかと思っていたが、もともと関西発祥の言葉のようで、「おつとめ」とはお安くご奉仕しまっせ、という意味になるそうだ。


その日系スーパーのおつとめ品は、人参には黒い陰り、葉物野菜はより一層濃い深緑色になった葉先から汁、カットされたかぼちゃの種には胞子的なもの・・・。


これ「おつとめ」か?

「嫌がらせ」とちゃうの?


出た、出た、出てもうた。ニッポン当たり前感覚。

ちごたがな、ここアメリカやがな。


カビてもうてる苺や腐ってもうてる玉ねぎとか平気で陳列してあるやん。棚のチェックの頻度低いですやん。おつとめ品となる品は平気で賞味期限切れやったりしますやん。


つまり、本来、ローカルスーパーなら嫌がらせレベルの食品も定価で販売され消費者がカゴに入れる前にじっくり品定めをせんといかんわけで、この日系スーパーの野菜たちは半値以下になっている以上、れっきとした「おつとめ品」なのだ。


ほやけどいらんわな、傷だらけの天使 ならぬ「汁だらけの春菊」とか・・・。


定価でおつとめされてへんヤツ、買うときました。




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