シカゴ、極寒の今はないけれど、暖かくなりだしたり、季節の変わり目は、よくガレージセールが行われる。しかも破格での出品で。それこそ服1着どれでも50円くらいの値段や、それ以下も。

 

 

アメリカでは、そうやって、不要になったものを、小さなお金のやり取りがありリサイクルされていることが文化というか習慣としてきっちりと根付いている。

 

 

微笑みランドのタイ・パタヤに住んでいた時は、どうしていたかというと、子供の着れなくなった服などは同じコンドミニアムの日本人たちの中で回ったりもした。

 

 

「取り敢えず全部入れてるから、好みじゃなきゃ適当に処分してね」なんて言われたとて、ホンマに処分したら、思ってもないことが起きるのが、タイの面白いところ・・・

 

 

たとえ処分したとして、ゴミの中身をチェックするメイドちゃんたちも、もちろんいたので、見知らぬタイ人の子供が見覚えのある服を着ている、という場面に遭遇することもあるのだ。その服をくれた人と一緒にいる時に見てもうたら・・・。

アハハ てんこもりの恐怖

 

とタイの場合は、捨てたもんがほんまに焼却されるという保証はなかったのだ。

 

 

以前、そのタイにいるころだが、クローゼットの中を整理していた時、旦那が高校時代に着ていたバスケの真っ赤な練習用ジャージの上下がでてきた。長袖、長ズボン。ズボンに至っては、ヒザが何か所も破れ、当て布がしてあった。

 

 

旦那に聞く。もうそろそろ、このジャージ、お役御免でどうやろか、と。

 

 

しかしそれでも思い出深い品だったのか、数日考えた後、やっぱり置いておくと彼は決めたのだ。

 

 

しばらくして本帰国が決まり、日本に持って帰らないものを処分していたら、またそのジャージが出てきた。あれから1回も着てないしここが潮時ちゃう?と言うと、そうやな、と言った。

 

 

服を一つの袋に入れ、我が家で働いてくれていたメイドちゃんに大人、子供服と色々入ってるから、使ってくれてもいいし、いらなきゃ捨ててもいいし~と渡した。ジャージを手放した旦那は、やっぱり置いとくべきやったかな、とその後も何度か後悔していた風だった。

 

 

数日後、屋台に食事を買いに行ったとき、キレイな若い女性が注文をしていた。

 

彼女が来ているのは、真っ赤なジャージ、背中には漢字で、「宇都宮」と入っている。

 

はっ、コレ、旦那のジャージでは!!

 

 

まちがいない、あんな地方都市名が入ったジャージなど、あちこちで出回っているハズがない。そう確信したワタシは家に帰ってすぐに、きれいな黒髪の若い女性が着ていたことを旦那に伝えるた。すると、旦那の口元がかすかに緩んだのだ

オマエ・・・・

 

 

 

後悔が喜びにかわった瞬間、見逃さず。

 

 

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